将棋界のトップ棋士が公開対局で全国を転戦する勝ち抜き戦「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦(JT杯)」決勝、藤井聡太6冠(23)対永瀬拓矢九段(33)戦が23日、東京都江東区「東京ビッグサイト」で行われた。持ち時間各10分の早指し戦は、後手の藤井が114手で勝ち、2年ぶり3回目の優勝を飾った。
藤井は雁木(がんぎ)を採用した。先に仕掛けた永瀬の攻めをうまくしのいで反撃。逆に押し返すと一気に寄せ切った。永瀬とは今年1~3月の王将戦、4~5月の名人戦、7~9月の王位戦と2日制7番勝負では対戦したが、持ち時間の短い公式戦で優勝を争ったのは、昨年2月の朝日杯決勝以来となる。
「激しい攻め合いになり、判断の難しい将棋になりましたが、急所を突かれないよう、決断良く指すことができました」と振り返った。
本年度下半期早々、10月に叡王を失ったが、今月に入って竜王戦5連覇で6冠を保持した。来年1月からは再度、永瀬の挑戦を受ける王将戦が始まる。永瀬は7人総当たりの王将戦の挑戦者決定リーグ戦を6連勝のぶっぎりで2年連続して勝ち上がってきた。
「今日は結果が幸いしました。永瀬九段は高いレベルの将棋を続けられ、とても充実されている。1月の開幕までに実力、コンディションを高めて臨みたいと思います」。早くも先の戦いへと頭を切り替えていた。