【将棋】レジェンド羽生善治九段通算1600勝 前人未到の金字塔「40年間の積み重ね」

羽生善治九段(2023年10月20日撮影)

将棋の国民栄誉賞棋士、羽生善治九段(55)が26日、前人未到の通算1600勝を達成した。

東京・千駄ケ谷の「将棋会館」で行われた第19回朝日杯オープン戦2次予選決勝で千田翔太八段(31)を下した。通算1598勝と将棋界ぶっちぎりでトップの勝ち星を誇る羽生は、この日午前の同準決勝で、本田奎六段(28)を下して1599勝とした。午後からの千田戦も白星を手にした。

85年12月のデビューから勤続40年、区切りの勝利を1日2連勝の「荒稼ぎ」で決めた。2020年(令2)の棋王戦挑戦者の本田、藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う10人総当たりのA級順位戦の在籍者で第13回の優勝者の千田と年下の実力者を倒した。

「40年間やってきた積み重ねが、1つの形になって良かった」とレジェンドは喜びをかみしめた。今年6月、1期2年務めた日本将棋連盟の会長を辞任し、清水市代女流七段に譲った。「プレーヤーに専念したい」と対局だけに集中した。「1つ1つ積み重ねていくのが大変。到達できたのは良かった」とも話していた。

朝日杯では7年ぶりの本戦トーナメント(ベスト16)入り。18年の準決勝では、藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)と公式戦で初めて対決もした。「久しぶりなんで張り切って次の対局に臨みたい」と抱負を語っていた。

朝日杯は、1次予選の1回戦からすべて一発勝負の勝ち抜き戦。持ち時間40分の早指しで行われる。