【将棋】「負けたら落ち込む」藤井聡太6冠、「安定させるの難しい」羽生善治九段 意外一面告白

藤井聡太6冠(2025年10月2日撮影)

将棋界の新旧レジェンド棋士、藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)と羽生善治九段(55)が、29日放送のNHK-Eテレ「ETV特集 藤井聡太と羽生善治 対談 一手先の世界へ」(土曜午後11時)に出演した。対談の中では、負けた時のことについて話が及んだ。

将棋の棋士はどんなに強くても、勝率7~8割。つまり、10回戦えば2~3回は負けている。

藤井は「勝った時も負けた時も気持ちが安定しているということは決してなくて、やはり負けた時は結構、落ち込んでいます。負けを受け止めるというのは結構難しいプロセスでもあるんですけど、勝っても負けても、同じようにやることで気持ちが落ち着いてくるんじゃないかと考えています」と返した。もっとも、「ふとした時に数カ月前の対局が思い浮かんで、『なんで、あの時こう指さなかったんだろう』と思ったりと言うこともありますし。負けは避けられない。どういうふうにまた、次の対局に向かっていくか難しいところを感じることもある」と心情を吐露した。

今年でプロでビューから40年の羽生も、「将棋の対局って長い。正の感情も負のも長く続きやすいじゃないかなと思うんですね。将棋って時間が長い分、どっちもジワジワ長くなるところはある気はします」と話した。気持ちを安定させることについては、「いくつになっても安定させるのは難しい気がします。何となく、年齢が若い時は年を取ったら安定するのかと思っていましたけど、そうでもないです。だから、変わらないんじゃないですか。秘訣(ひけつ)はない気はします」と、意外にも制御不可能であることを明らかにしていた。