今年1年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のトップテンと年間大賞が1日、発表され、年間大賞に、女性初の内閣総理大臣となった高市早苗首相(64)が、自民党総裁選出直後に口にした「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれた。
時の首相の言葉が「年間大賞」に選ばれるのは、2009年の鳩山由紀夫首相(当時)の「政権交代」以来、16年ぶり。首相の言葉の年間大賞受賞は高市首相を入れて過去に5例のみ。日本の憲政史上初めて女性の首相誕生という歴史的な出来事の体現者となった高市首相に、新たな「栄冠」が加わった形だ。
新語・流行語大賞の公式サイトによると、首相の言葉は、1984年(昭59)に始まった第1回から、さまざまなものが選ばれてきた。中曽根康弘氏の「鈴虫発言」(84年、新語部門・銀賞)や「100ドルショッピング」(85年、流行語部門・特別賞)、「“国際”国家」(87年、特別部門・特別功労賞)、小渕恵三氏の「ボキャ貧」(98年、特別賞)と「ブッチホン」(99年、年間大賞)、小泉純一郎氏の「米百俵、聖域なき改革ほか」(01年、年間大賞)、「小泉劇場」(05年、年間大賞)、福田康夫氏(受賞者辞退)の「あなたとは違うんです」(08年、トップテン)、鳩山由紀夫氏の「政権交代」(09年、年間大賞)、野田佳彦氏の「どじょう内閣」(11年、トップテン)、安倍晋三氏の「アベノミクス」(13年、トップテン)と「1億総活躍社会」(15年、トップテン)がある。
事務局では、「このところとんと聞かなくなった気合の入った物言いに、働き方改革推進に取り組む経済界はド肝を抜かれた。午前3時の公邸入りはさらなる物議をかもし、議員宿舎のファックス紙詰まりという報道もあったが、一方で、共感した昭和世代も実は多かったのではないか。『仕事ってそういうものだったな』と。多様性を尊重する働き方を実現しているところもあれば、道半ばのところもあるのが現実だ。初の女性総理、働いて働いて働いて働いて今があるのは間違いない。国内・外交、問題は山積み。どれも油断は許されない。働いて働いて働いて働いて働きながらも、人を活かし自分を伸ばす、高市流『シン・ワークライフバランス』で、強靭で幸福な日本をつくっていこうではありませんか」と評している。
「新語・流行語大賞」は1984年(昭59)に創設され、時代を反映する言葉を振り返る、年末の恒例行事。