将棋の女性初の棋士を目指し、2度目のプロ棋士編入試験を受験する福間香奈女流6冠(33)が5日、大阪府高槻市の関西将棋会館で会見し、「自分自身への挑戦。力を尽くして全力で戦いたい」と意気込みを語った。受験の“決め手”は「主人から『好きにやったらいいよ』と言ってもらった」と明かした。
22年、福間は編入試験の5番勝負に挑んだが、ストレート3連敗で不合格。当時は「最後の挑戦といったところだった」と再受験はないと口にしたが、23年5月、棋士養成機関「奨励会」の元三段の福間健太さんと結婚。出産を経て今年2月に復帰した。「出産したことが自分を強くさせてくれた。守るべき存在ができたので、自分自身がもっと成長しなければいけないと思った」。共働きの夫とともに子育てし、将棋と両立する中、心境が変化した。編入試験は新人の棋士5人と対戦、3勝で合格となる。将棋のプロは棋士と女流棋士がいて制度が異なり、棋士になるには奨励会を卒業するか、編入試験合格が条件。女性の編入試験受験は西山朋佳女流2冠(30)が受けたが、2勝3敗で合格できなかった。来年1月から5番勝負が始まり、福間が合格すれば、史上初の女性の棋士が誕生する。【松浦隆司】