田﨑史郎氏にテレ朝アナが疑問連発「自腹でいいんじゃないですか?」スナックでの政治資金使用で

テレビ朝日

6日に放送されたテレビ朝日系「ワイド!スクランブル サタデー」(土曜午前11時30分)で、政治活動の一環で「スナック」などを利用し、そこに政治資金が投入されるケースが多いことをめぐり、番組MCの松尾由美子アナウンサーが政治ジャーナリスト田﨑史郎氏の主張に、納得できない様子で疑問を連発するひと幕があった。

直近では、総務省が先月末に公表した2024年の政治資金収支報告書で、上野賢一郎厚労相の資金管理団体が、東京・赤坂のスナックなどに「打ち合わせ飲食代」として計31万4300円を政治資金から支出していたことが表面化。飲食が伴うスナックに政治資金を使うことの賛否について、街の声でも「場所はどこでもいいのでは?」「普通、会議はスナックでやるものではない」「正直いいイメージは持たない」など賛否が割れたことを伝えた。

政治資金規正法は、政治資金の使途については原則制限がないが、上野厚労相に限らず、過去にもスナックやラウンジなどでの支出はたびたび問題になっている。

「そもそも、政治家のみなさんがスナックなどで会合を行うのはよくあることなんですか」と松尾アナに問われた田﨑氏は、「よくあることですねえ」と応じ、「自民党のある議員に聞いたら、高市(早苗首相)さんが自民党総裁に決まった後、総理になる前にスナックで話したと。高市さんが『(組閣で)官房長官については私はすでに決めている』などという話をしたと。これは十分な話でしょ? それをスナックでやったからダメなのかということなんです」と述べた。

松尾アナは「う~ん」と手を組み「しかしですよ。それは政治活動の中に入るんですか?」と疑問を呈し、田﨑氏が「広い意味での政治活動と思う」と述べると、松尾アナは「その話は、別の場所でもできるんじゃないかと」と、素朴な疑問を口にした。

政治取材歴の長い田﨑氏は「やっぱり、ちょっとお酒を飲みながら話したい、という時もあるでしょ?」と返したが、松尾アナは「そうですか?」と同意せず、「政治資金は私たちの税金を含みますよね。物価高みんな苦しんでいる中で、もっと直接的に私たちの生活に密着することに使ってよ、と思うのは当然なんじゃないですか?」と、食い下がった。

田﨑氏は「いや…先ほど紹介した話、十分に(生活に密着)してますよね?」と、高市首相が組閣人事について言及していたとする話題を持ち出したが、松尾アナは思わず、「ん?」と、目を見開いた。

「官房長官がだれにするかという話をしているわけだから、国会にとっては重要なこと」と主張する田﨑氏の前で、松尾アナは苦笑しながら大きく首をひねり、同意できない態度をはっきりにじませた。

その上で「みなさん、自腹でいいんじゃないですか?」と、ピシャリ語った。

田﨑氏は「政治活動には定義がないですから、それを政治活動としても、悪いとは言い切れないですね」と反論したが、松尾アナは「法律には反していないですが、街の人の声も納得いかないという人が多かったように思う」と主張した。

コメンテーターで出演した元テレビ朝日報道局長の武隈喜一氏は「昔、スナックで取材していて、この伝票が(経費として)通るかどうかと。経理は『酒飲んだだけだろ』と。こっちは取材をしている。同じような話だなと」と述べた上で「いろんな身の切り方はありますけれど、自分の身の置き場を考えたら、そう簡単には私は領収書をそのまま出すことはできないのではないか」として田﨑氏の見解を求めたが、田﨑氏は「いやあ、それはねえ」と苦笑いしつつ「政治活動をこれに使わないといけないという制限を設けることは事実上できないので、スナックでやったからダメという考え方は、僕は取らないですね」とキッパリ。「場所を問わず、政治のことについてかかわってることをやってほしいというだけです」と述べた。

これに対し、松尾アナは「大事なことの話をする中で、周りに人がいる中で話すのもどうなんだろうと思う。やっぱりなんとなく、国民の考える政治活動と、政治家のみなさんが考える政治活動はズレていると思う」と、田﨑氏の主張には最後まで納得できない様子だった。