高市早苗首相は、2025年度補正予算案が審議入りした8日の衆院本会議で、補正予算の当初額をめぐり「しょぼい。やり直し」と発言したと一部で報じられたことについて、「報道のような発言はしておりません!」と述べ、強い調子で否定した。
立憲民主党の安住淳幹事長の質問に答えた。
安住氏は「総額は減税分を合わせても21・3兆円にのぼる。物価高への対応は必要としても、なぜこれだけの規模にふくらませる必要があったのか、極めて疑問だ」と指摘。さらに「11兆円を超える新たな国債を発行して、財源にあてている。これだけ多額の国債を発行してまで補正予算を組んだのはなぜなのか」とした上で、「報道によると、総理は『しょぼい。やり直し』と述べ、総合経済対策の(財務省の)原案に対し、さらに積み上げるよう指示したと言われている。中身よりもまず、規模ありきで予算案編成を指示したということでしょうか」と、報道内容を含めて高市首相の真意をただした。
これに対し、高市首相は「補正予算の規模についておたずねがありましたが、まず、報道のような発言はしておりません」と主張。「責任ある積極財政の考え方のもと、強い経済を実現する総合経済対策に基づき、生活の安全保障、特に物価高の問題に早急に対応するもの。真に必要な施策を積み上げた結果であり、規模ありきでの編成を指示したのではありません」と、「規模ありき」の指摘にも反論した。
政府が先月21日に閣議決定した総合経済対策をめぐっては、財務省がとりまとめた当初案を目にした高市首相が「しょぼいどころではない。やり直し」と述べ、担当者に補正予算の積み上げを指示したと報じられ、その結果、積み上がった額は4兆円以上とも伝えられた。また、補正予算案は一般会計歳出の18兆3034億円のうち、約6割の11兆6960億円が国債の追加発行でまかなわれ、市場では、日本の財政悪化への懸念もあってか、長期金利の上昇につながっているとの批判も出ている。
一方、高市首相は、物価高対策を含む補正予算案の審議が12月にずれ込んだことについて、安住氏に「遅すぎます。(総裁選など)党内政局に時間を使い、国民音苦しみを放置した自民党の責任は極めて重い」と問われると、こちらについては、「新内閣が成立するまでに時間を要したことは、国民のみなさまに心よりおわびを申し上げます」と応じた。