囲碁の第50期名人戦を制した一力遼名人(28)の就位式が15日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われた。今期の7番勝負は芝野虎丸十段(26)の挑戦を受け、4勝2敗で初防衛を果たした。芝野とは第49期にも挑戦者として対戦して、同じスコアだった。「内容的には紙一重の勝負が多く、どちらが勝ってもおかしくなかった。結果を残すことができたのは運が良かったなと思っております」と、謝辞で今シリーズを振り返った。
また、今回の開幕局(8月26、27日、鹿児島市「城山ホテル鹿児島」)の初日に昼食で頼んだはずのシーフードカレーが、芝野のカツカレーと間違って配膳された。「自分ではカツカレーであまり縁起を担ぐことはないんですけど、カツカレーが来たということで、もしかしたらそれでよかったのかな。逆転で勝てましたし、それが印象に残る出来事かなと思いました」と、祝福に訪れたファンや関係者を笑わせていた。
今年は名人のほか、棋聖、天元、本因坊と防衛。王座を初めて奪取した。自身初、囲碁界では3人目となる5冠を保持している。
名人戦で激突した芝野とは、来年1月22日に米国ハワイ「プリンスワイキキ」で開幕する第50期棋聖戦7番勝負でも対戦する。その前の週の1月12、14、15日には国際棋戦LG杯朝鮮日報棋王戦決勝3番勝負で地元韓国の申旻埈九段と優勝を争う。昨年の第10回応氏杯に続く、世界制覇の期待がかかる。「自分のベストを尽くして、皆様にいい報告ができるようにしたい」とも語っていた。