韓国大手紙もフィンランド「つり目」騒動批判 追及した日本人アカを大使が「ブロック」とも報道

韓国国旗(2018年2月撮影)

フィンランドのモデルや国会議員らがSNSでアジア人を揶揄(やゆ)するポーズとされる、両手の指で目尻を引き上げる“つり目”写真をアップした騒動は、韓国メディアでも報じられている。

この問題では、ミスコンテスト「ミス・フィンランド」グランプリとなった女性が、先月末、両手で目尻を引きあげるポーズを取った写真を投稿。その後、同コンテスト組織委員会が優勝資格を剥奪したが、連立政権の一角を担う右派フィンランド人党(フィン人党)の国会議員が、女性に同調する形で新たに「つり目」写真を投稿し、騒動が拡大している。

韓国総合紙の朝鮮日報は18日「ミス・フィンランド論争に政治家が反論。SNSの東洋人卑下『つり目リレー』」の見出しで、同国の政治家がSNSで、女性を擁護することを問題視した。

記事では「問題はフィンランドの政治家たちの対応だ。強硬右派の連立政権所属のフィン人党議員らが組織的に反発した」と複数議員の名をあげ「これ見よがしにつり目写真と映像を自分のSNSに掲載し『グランプリ資格剥奪は過度な処罰』と連帯を示した。フィン人党の院内代表まで『同僚議員はこれを批判する権利がある。全面的に彼らを支持する』と加わった」と伝えた。

フィンランド政府側の対応も話題となった。朝鮮日報は「フィンランドの人権担当大使は『この事態をどう思うか』と尋ねた日本人のX(旧ツイッター)アカウントをブロックした。かつてブログに人種差別的な書き込みを掲載し、物議をかもした財務長官(フィン人党代表)も沈黙した。教育部長官が一歩遅れて『議員たちの行動は無責任で幼稚だ』と批判した」と報じた。

同メディアは「論議の中心になったフィン人党は、フィンランド語で『フィンランド人のための党』という意味を持つ強硬右翼性向ポピュリズム政党。反移民、反難民を旗印に急成長し、4月の総選挙で第2党に躍進した。当時、1位の中道右派国民連合党(NCP)が過半数議席確保のために手を握り、フィン人党は連立政府の主軸になった」と説明。さらに「フィンランドのペテリ・オルポ首相が、彼らの相次ぐ人種差別論に対しても、連立崩壊を憂慮した結果、強力な懲戒を下すことができず『顔色伺い』しかできないというのが、現地の評価だ」と分析した。

オルポ首相は18日までに、日本、韓国、中国の大使館の公式Xを通じ、この問題を謝罪。駐日フィンランド大使館のXでは、首相のコメントとして「個々の国会議員による最近の侮辱的なソーシャルメディアの投稿に対して、心からお詫び申し上げます。こうした投稿は、平等とインクルージョンを大切にするフィンランドの価値観を反映していません。人種差別、あらゆる差別は、フィンランド社会にあってはならないものです。フィンランド国内、そして国外にいるすべての友人に向けて、フィンランド政府は人種差別を真剣に受け止め、この問題と闘う決意をお伝えします」などとした文書が公表されている。