上皇さまが23日、92歳の誕生日を迎えられた。宮内庁は同日、上皇さまが上皇后美智子さまと写したご近影や、体調や近況について報告する文書を公式サイトで公開した。
近影では、ジャケットにネクタイを着用した上皇さまと、ブルーの洋装の上皇后さまが、仙洞御所を散策し、ほほ笑みながら花を観賞する場面、上皇さまがおひとりのショット、両陛下が並んで撮影された写真の3枚が公開された。
近況では、92歳の現在も、魚類分類の研究にいそしむ様子を紹介。「ハゼ科魚類の分類に関するご研究は、これまでと同様に毎週月曜日と金曜日は皇居生物学研究所で、水曜日は仙洞御所で、引き続き、チチブ類の分類や行動、生態の再検証及び日本産クモハゼ類11種の分類学的再検討に取り組まれています。国立科学博物館が主催する『魚類分類研究会』にもオンラインで参加されています」と記された。
また「チチブ類の分類や行動、生態の再検証については、河川構造や潮汐運動による塩分濃度の違いがチチブ類の住み分けに与える影響や河川の生息環境の違いによる変化等に着目したチチブとヌマチチブの分類形質の解明を続けられています。また、1980年に共著者と発表された日本産クモハゼ属6種とその後に確認された5種を加えた日本産クモハゼ属11種について、成魚と幼魚の分類学的形質に関する比較研究を進める一方、成魚と幼魚の両成長期を通した日本産クモハゼ属11種を識別するための検索表の有効性について引き続き検証されています」と明かされた。宮内庁はこれまでに、上皇さまが長年、公務の合間にハゼ類の分類の研究を継続し、日本魚類学会の会員として、1963年以降、30編以上の論文を学会誌に発表していることを公表している。
また体調面では、上皇さまが今年5月、一定程度以上の運動負荷がかかることによって心筋への血流が不十分となる「無症候性心筋虚血」と診断され、その後、脈拍が早くなる「上室性不整脈」の症状もみられたことから、2度の入院と新たな薬物治療をおこなっている状況も説明。「ご症状は比較的安定した状態で維持されています」と報告された。
誕生日当日の行事は「概ね昨年同様に簡素な形で祝賀をお受けいただく予定」とされ、天皇皇后両陛下や高市早苗首相から仙洞御所でお祝いの言葉を受けるなどのスケジュールとなっている。