将棋の第67期王位戦予選1組決勝、齊藤優希四段(29)対伊藤沙恵女流四段(32)戦が25日午前10時、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒の結果、と金が3枚出て、伊藤が先手、齊藤が後手となった。対局開始が告げられると伊藤は記録係のいる右側を見ながら角道を開けた。対する齊藤は飛車先の歩を突いた。
伊藤が勝てば女性で初めて、藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う挑戦者決定リーグ戦入りとなる。
今期の予選1回戦で渡辺正和六段を倒すと、棋王戦挑戦者決定戦で増田康宏八段に敗れた斎藤明日斗六段、名人戦挑戦者を争うA級順位戦の在籍者である中村太地八段、第3期叡王戦7番勝負(当時)で高見泰地七段とタイトルを争った金井恒太六段と実力者を次々と倒して勝ち上がってきた。
伊藤は1993年(平5)10月6日生まれ。屋敷伸之九段門下。04年の小学生名人戦でベスト4に進出した。準決勝で、優勝した佐々木勇気八段(準優勝は菅井竜也八段)に敗れた。同年9月、プロ棋士養成機関「奨励会」に6級で入会し、14年に1級で退会。女流棋士に転向した。
女流棋戦では女流名人を1期獲得しているほか、今年度の女流王位戦、倉敷藤花戦で挑戦者になるなど、第一線で活躍している。
また、今回勝利なら、規定により棋士編入試験の受験資格も獲得できる。
持ち時間は各4時間。昼食休憩を挟んで、25日夜には決着の見込み。