【囲碁】41年ぶり姉妹対決で早くも火花 妹「譲りたくない」姉「遠慮なく奪う」/女流棋聖戦

囲碁界41年ぶりに実現する姉妹タイトル戦の前夜祭で花束を手にする妹の上野梨紗女流棋聖(左)と挑戦者で姉の上野愛咲美女流名人(日本棋院提供)

囲碁界の41年ぶりの姉妹棋士頂上対決が実現する。妹の上野梨紗女流棋聖(19)に姉の上野愛咲美女流名人・女流立葵杯(24)が挑戦する、第29期ドコモ杯女流棋聖戦3番勝負第1局が15日、神奈川県平塚市「ホテルサンライフガーデン」で行われる。開幕前日の14日に同市内で行われた前夜祭では、早くも舌戦が始まった。

妹は「姉との対局が実現しました。今まで体験したことがないような気持ちで楽しみにしています。いい内容の碁が打てるようにしたいです。女流棋聖は思い入れのあるタイトルなので、簡単に姉に譲りたくない気持ちです」とライバル審をむき出しにした。

対する姉は「まさか私が挑戦者となって妹とタイトル戦を打つことは驚いていますが、光栄です。私にとって初めてのタイトルが女流棋聖で縁が深いと思っています。妹からタイトルを奪うのは申し訳ないのですが、遠慮なく奪うつもりで、質の高い碁を打ちたいです」と負けていなかった。

過去の姉妹頂上対決は5例。いずれも杉内寿子九段(引退)、本田幸子八段(故人)、楠光子八段(引退)の3姉妹のうちの2人で争った。女流鶴聖戦では1983年(昭58)に杉内が本田、翌年楠が本田に勝った。また、女流本因坊戦では83年に楠が本田、84年に本田が楠、85年に楠が本田をそれぞれ下した。この時以来となる。

将棋界では姉妹によるタイトル戦での対決例はない。