前東京都知事で参院議員時代に厚労相などを歴任した国際政治学者の舛添要一氏(77)が27日までに、自身のYouTubeチャンネル「舛添要一、世界と日本を語る」を更新。「自民党は勝てるのか。高市さんに落とし穴があるんじゃないか」と、27日公示の衆院選(2月8日投開票)の展望を語った。
舛添氏は動画で「自民党は勝てるのか、それから何か高市さん、落と穴があるんじゃないか。こういう問題についてお話ししたい」と切り出した。27日公示の衆院選について「高市さんの支持率、ずっと7割前後行ってました。もう極めて高い。だからこの高い支持率を背景に選挙打てば自民党は勝てるとこういう選挙戦略が高市さんの選挙戦略だった」と、自身の高支持率の勢いに乗って「高市早苗が総理大臣でいいか、今国民のみなさまに決めていただく」と解散の理由を説明した高市氏の戦略を分析。
その上で「ところがですね、ここに来て少し支持率にかげりが見えてきた」と、状況の変化を指摘。「ま、あの各メディアがやってるんですけど 典型的なの1つお見せいたします。これは毎日新聞が1月24日~25日に調査したものなんですけど、支持率が57%で10%ダウンしてるんですね。そして支持しない方の率が 7%アップして29%」と各社の世論調査で高市内閣の支持率が下落していることを紹介。「今解散してどうするのと、こういう批判票、不満票が支持率の低下につながっている」と分析した。
他にも「やはり中道という大きな塊ができたことは、これは自民党候補にとっては脅威なんですね」と公明党と立憲民主党が作った新党「中道」の設立にも言及。「中道改革連合ができたってのは、高市さんにとっては1つの大きな誤算なんです」と指摘した。
さらに、高市氏が野党に続くように言及した消費税減税について「(高市氏は)選挙前、何も言ってなかったんですよ。解散総選挙断行する前は。そうすると他の党が消費税廃止、消費税減らす、5%にする、どんどん消費税減税を言い始めたんで、『ちょっとこれはなんか言わないと負けるぞ』っていう感じで、ま食料品に限ってですね、2年間減税するってこと言っちゃった」と指摘。
舛添氏は、22年に減税を言い出して短期政権に終わった英国のトラス元首相の「トラス・ショック」で長期金利が急騰しポンドと株が急落しトリプル安となった例を挙げ「これを高市さんって変えるとですね、減税ってこと言ってますね。やるかどうか別として。そしたら、この前長期金利、急に上がりました。2.33まで上がった。初めてですよ、これ。それぐらいに上がってしまった。そしたら、その後円安、株安、債券安、てなことにならないか」と言及。「経済状況が当時のイギリスと日本は違いますから、簡単にこうはならないと思いますけれども、1番悪いシナリオ言うと、こういうことにもなりますよということをご注意申し上げときたい」と語った。
舛添氏は、連立の枠組みが変わり、多党化が進み、公明と立民が新党を立ち上げた今回の選挙について「帰趨(きすう)を決するのは無党派層の動向だと思います」と分析。世論調査で投票する政党を「まだ決めてません。分かりません」と回答しているのが「半分なんですね」とし、例えば「高市さんが選挙期間中ものすごい失言をやった(とすると)。そうするとバーっと反自民に行く。今度野党がなんか失策やらかした(とすると)。バーっと自民党に行く。だから無党派層はもう投票日のその日まで動いちゃうわけです」と無党派層がカギだとした。
舛添氏は「無党派層の動向が読めないということが、私もあの軽々に予測をしないんです。だから今の段階でですね『自民党何議席取る、中道、何議席』と勝手に言ってる評論家いますけど、これ信じてはダメです。1番正しいのは『分かりません』。まだ分からないんですよ」とした上で、外交、安全保障、経済、さまざまな論点、政策を「しっかりと各候補者、各政党、その政策を見極めて、必ず投票に行って私たちの意思を示すべきだと思います」と呼びかけた。