高市早苗首相(自民党総裁)が29日、兵庫県内で街頭演説した。衆院選公示後、初の関西入り。JR姫路駅前では連立政権を組む日本維新の会の吉村洋文氏とは時間差で、兵庫11区の候補者を応援した。
多くの聴衆が詰めかけたJR姫路駅前。午後1時前にマイクを握った高市氏は持論の「責任ある積極財政」を強調し、「必ず日本は成長する」と声を張り上げた。
高市氏よりも約1時30分前には吉村氏がJR姫路駅前で街頭演説。「副首都構想」に触れ「関西が日本を引っ張っていく。兵庫、大阪、京都など、関西がエリアとして1つになって強くなったら、日本が強くなる」と力を込め、「自民党の中にも改革の後ろ向きな人もたくさんいる。維新がアクセル役となって、日本の政治を進めていく」と訴えた。
大阪を本拠地とする維新が政権与党になって初めての国政選挙となる。公示日には、高市氏と吉村氏は東京・秋葉原の駅前で、仲良く並んで第一声に臨んだ。この日は、一転して“時間差”で各候補を応援した。
自民と維新は全国で80選挙区以上で与党同士の対決となった。前回選で、維新は大阪の全19選挙区を制した。一方の自民は全敗。本拠地・大阪をはじめ、兵庫、京都、奈良などでも維新VS自民のガチンコ対決を繰り広げ、小選挙区では自民、維新両党が異例の与党対決に臨む。さらに、立憲民主党と公明党が結成した「中道改革連合」、国民民主、参政党、共産なども候補者を擁立し、混戦となっている。
この日、初めて関西入りした高市氏だが、大阪の自民陣営からは早期の「大阪入り」の熱烈なラブコールがある。自民関係者によると、現在のところ、高市氏の大阪入りの予定はない。【松浦隆司】