【衆院選】「因縁対決」再び 萩生田光一氏と有田芳生氏が時間差街頭演説 激戦の東京24区

日本維新会の遠藤敬首相補佐官(左)の応援を受け、街頭演説する自民党の萩生田光一氏

衆院選(8日投開票)で注目選挙区の1つとなっている東京24区(八王子市の一部)で2日、再びの「因縁対決」が展開された。自民党公認の萩生田光一幹事長代行(62)と、前回公認が得られなかった萩生田氏と戦い、今回は比例代表に回った中道改革連合の有田芳生氏(73)が、時間差でともに街頭演説。有田氏は自身の後継となった新人の細貝悠氏(32)の「最初で最後の応援」に入ったもので、萩生田氏陣営、有田氏&細貝氏陣営の双方とも、選挙区での議席獲得に向けて有権者に支持を訴えた。

萩生田氏は、自民の政治資金パーティー裏金事件をめぐる不記載問題で前回は党公認を得られず、立憲民主党(当時)の有田氏に約7500票差まで迫られつつ、小選挙区で議席を死守した。今回は、「裏金問題は解決していない」と訴える野党の批判がある中で、自民党は萩生田氏を公認。ただ萩生田氏は公示以降、街頭に立つ機会はほとんどなく、総決起大会や個人演説会もメディア非公開で行われ、「ステルス選挙」ともいわれてきた。

この日は、高市早苗首相(自民党総裁)に近く、連立を組む日本維新の会の遠藤敬・首相補佐官の応援を受けて、街頭演説に立った萩生田氏は、「だれがこの街のために役に立つのかを、見極めてほしい。私に任せてほしい」と訴えた。

一方、今回は比例東北ブロックからの立候補となった有田氏は、萩生田氏の街頭演説から約2時間後、細貝氏とJR八王子駅前に立った。「1年3カ月前の選挙では、あの大きな大きな萩生田さんには敗北したが、大きなご支持を得て比例復活をいたしました」と、あらためて自己紹介。公示前に八王子市内を回った際の経験を、立民と合体して「中道」を結党した公明党の強い地盤とされることを念頭に、「『中道改革連合』のポスターが張り巡らされていた。一夜にして(立民や公明から)張り替えられた」と述べ、組織力の強さを強調した。

また、自身が追及してきた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内部資料とされる文書を、高市首相が「出所不明」と指摘したことに「本物の裁判で使われている」と反論し、「(八王子で)新たな歴史をつくるために戦いましょう」と、呼びかけた。

八王子で生まれ育ち、八王子選出の都議だった細貝氏も、「八王子と言えば、悪いことをしているというようなイメージがついている。公正な新しい政治を取り戻したい」と、裏金問題を意識しながら訴えた。

情勢予測で自民優勢が伝えられる中、同区では公明票の行方が1つの大きな鍵を握るとみられている。萩生田氏陣営は「情勢は大接戦だ」として、支持固めに必死だ。中道も東京24区での勝敗を重視するが、高市首相側近でもある萩生田氏の選挙区での勝敗は、政権にとっても大きな意味を持っている。