【衆院選】中傷被害の自民・岩屋毅氏が辛勝「大変厳しい選挙戦でした」媚中批判も中道振り切る

岩屋毅氏(2023年5月撮影)

一部で苦戦が伝えられた他、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷被害を明かすなどしていた、自民党前職の岩屋毅氏(68)が大分3区で、中道候補を約7000票差で振り切って当選した。公式SNSでは感謝の言葉をつづった。

岩屋氏は「皆様、本当にありがとうございました。大変に厳しい選挙戦でしたが、皆様の力強いご支援のお陰でなんとか乗り越えることができました。日本を正しく前に進めていくために、郷土の未来に責任を果たしていくために、力の限りを尽くしてまいります。今後とものご指導、ご支援をよろしくお願いいたします!」と記した。

岩屋氏は安全保障に詳しい国防族として防衛相などを歴任。石破茂前首相と盟友とされ、前内閣では外相の要職についた。

一方で、外交や外国人政策をめぐって、批判を受けることもあった。外相時代の24年12月には、中国人の訪日観光ビザ(査証)緩和を表明したことで、「親中」「媚中(びちゅう)議員」などののレッテルがSNS上で拡散した。また、選挙区内の日出町の水源近くでイスラム教徒の土葬墓地建設の問題が表面化した際、建設反対派の町長の当選後に、岩屋氏が「自治体任せにせずに、国が関与をすべき」との主張をしたと伝えられた結果、「土葬容認」と受け止められ、議論の対象となっていた。

選挙期間中の4日には、岩屋氏に向けた根拠のない誹謗(ひぼう)中傷が向けられているとして、事務所が声明を発表。「SNS等において、事実に基づかない誹謗中傷や、人格を否定する表現が確認されています。これらの行為は、候補者個人の名誉を著しく傷つけるものであり、民主主義の健全な議論を損なうものです。岩屋たけし候補は、これまでも一貫して、政策と実績をもって正々堂々と訴えてまいりました。選挙において意見や批判が交わされること自体は当然ですが、虚偽の情報や悪意ある中傷は決して許されるものではありません」などとして、法的措置の可能性も示唆していた。

大分3区は岩屋氏のほか、参政新人の野中貴恵氏(41)、中道改革連合新人の小林華弥子氏(58)、無所属新人の平野雨龍氏(32)、日本保守党の新人、岩永京子氏(64)の5候補による激戦となっていた。