政治ジャーナリスト田﨑史郎氏は14日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブルサタデー」(土曜午前11時30分)に生出演。8日に投開票された衆院選で、自民党史上最多となる計316議席を獲得し、圧倒的な「数の力」を手にした高市早苗首相の今後の政権運営について「与党からするとむちゃ、野党からすると、とんでもないことを、どんどん進めていくと思う」と指摘した。
高市首相は13日、自民党幹部と会談し、衆院解散総選挙により26年度予算案の3月末までの年度内成立が困難視されていることをめぐり、「年度内成立をあきらめていない」との認識を伝達。年度内成立の可能性を求めて、今後始まる衆参予算委員会での審議を迅速に進めるよう指示した。
田﨑氏は、18日に召集される特別国会で高市首相がまず取り組むことについて「予算案の早期成立をやらないといけない」と指摘。「通常、衆参で(それぞれ)1カ月近くかかり、合計2カ月くらいかかるが、高市さんは昨日、自民党執行部に対し1日でも早く(予算案を)成立させてほしいと。年度内成立を、できればやってほしいと言われた。できないことはないんですが、かなり無理な日程。果たしてそれができるかということです」と述べた。
「高市さんが解散をしなければ、年度内成立はしていた。解散された後は、予算の執行に影響を与えないようにしますと言われている。暫定予算を組めばすむ話なんですが、今の段階では年度内成立にこだわっておられる」と、高市首相の思惑を推測した。
MCの松尾由美子アナウンサーに「実現の見通しは」と問われた田﨑氏は、「やればできないことは、ないと思います」と応じた。「今まで衆院予算委員会の審議日数を調べると、最短で14日で衆院を通過している。予算案審議が今月末か来月はじめに始まるとして、(3月)17日か18日ごろには衆院を通過しそうなんです。参院の審議は衆院予算委員会の(審議時間の)7掛けというルールがあり、それだとギリギリ月内に間に合うか少し4月にずれ込むか、というところ」と述べ、高市首相のもくろむ「年度内成立」は必ずしも不可能ではないとの見方を示した。
ただ、こうした動きはすべて高市首相が解散総選挙に踏み切ったことに起因するため、田﨑氏は「与党の中からは、それなら解散しなきゃよかったじゃないかと、言われる方もいるんですが、それでも(与党は)高市さんの言われることにできるだけ沿おうとしていますね」と述べた。
高市首相の今後の政権運営については「与党からすればむちゃな、野党から見たらとんでもないことでも、どんどん進めていくだろうと思います」との見方も示した。