乙武洋匡氏が実名告白「わりと好きだった」自民政権「リベラル」と「リベラリズム」の違いを熱弁

乙武洋匡氏(2024年4月撮影)

作家の乙武洋匡氏が16日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。「リベラル」について定義付けを行った。

「法哲学者・井上達夫さんが今から10年以上も前に、著書『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』を書いたように、今回の選挙でNGを突きつけられたのは、あくまでリベラルという看板を掲げていた“政党”であり、リベラリズムという考え方や価値観自体が否定されたと断定するのは早計なのかなと思うんです」と書き出した。

「リベラリズムって、(じつに様々な定義付けがなされるけど、ひとまず最大公約数的な定義をするなら)わかりやすく言えば、個人の『自由』や『権利』を最も重要な価値とする考え方。ね、こう書くとそこまで悪いものでもないはずですよね」と記述。

「もちろん、個人の自由や権利が保障されるには国家にもある程度の力があることが前提となるので、そこはバランス問題になってくるんですけど、上で書いた『個人の自由や権利を重視する』という本来のリベラリズムという思想自体は、そこまで唾棄されるようなものではないのかなと」とした上で「むしろ嫌われていたのは、『私たちの考えから逸れるものは認めない』という排他的な姿勢であり、リベラリズムを標榜しながら『他者の思想に寛容ではない』という本来のリベラルとは相容れない態度だったのかなと思うんです」と推察。

「先日、中道改革連合について投稿したら、複数の支持者の方から、『乙武さんのご意見はもっともですが、中道はリベラルではないんです』という指摘をいただきました。たしかにそうでしたね。お詫びするとともに訂正させてください」とつづった。

「だとしたら、いまの日本にリベラル政党ってあるんですかね。『リベラルを“標榜する”政党』ではなく、リベラリズムという思想をきちんと政策に落とし込み、本当の意味で他者(や他党)との違いを尊重できている政党ってあるんですかね」と投げかけた。

続けて「ピタリとは当てはまらないけれども、直近だと意外にそれが宏池会だったりしたのかな、とも。私自身、みなさんから右に見えているのか左に見えているのかわかりませんけれど、岸田政権はわりと好きだったんですよね。もちろん、党内の反対派によって実現したくてもできなかった政策も多々あったでしょうけれども」と記述。

「『リベラル(を掲げる政党)のことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』 当時の流行り言葉に乗せたタイトルとは言え、改めて言い得て妙だなと」と締めくくった。

乙武氏のポストに対し「まず、日本で言われている左派=リベラルという物言いをやめるところから始めたいですね」「言っていることと行動が伴わないとリベラルから遠ざかってしまうのかな 違和感出てきますよね」「なんか、リベラル(左派)=親中=反日スパイ、売国奴。保守(右派)=親米=親日、愛国家。というイメージにされた(レッテル貼った)気がしてます。そもそも、そうだっけ?って思ってました。乙武さんのご意見、共感します」などと書き込まれていた。