衆院選の公示直前に妊娠を公表して選挙を戦い、長野2区で7選を目指した中道改革連合の前職をやぶって初当選した自民党新人の藤田ひかる衆院議員(35)は、国会に初登院した18日、今後の活動と出産や育児の両立について報道陣に語った。
藤田氏は米ハーバード大大学院を修了し、外資系コンサルティング会社や外務省勤務をへて今回の衆院選に立候補。昨年の参院選長野選挙区に立候補し落選した後、今回の長野2区の候補予定者に選ばれた。衆院選公示5日前の先月22日に自身のX(旧ツイッター)で、「新しい命を授かりました」と妊娠を公表。「妊娠中の選挙ということで、葛藤や不安があるのも事実」とした上で「政治の現場から、妊娠・出産・子育ての当事者として、誰もがその人らしい選択をできる社会をつくっていきたい」と記していた。
18日朝、白いスーツに当選証書を手に初登院した藤田氏は、出産を控えた国会議員として、当事者だからこその気づきや今後直面する壁もあるのではないかと問われ、「妊娠中の国政選挙自体は初めてだったと思うが、任期中の出産や育児ということであれば、先輩にも意外といらっしゃる。先輩方からアドバイスをいただきながら、同時に、ぶつかる場はいろいろあると思う」と応じた。その上で「壁ができたら乗り越える。何か変えないといけないルールがあれば変えていくという気持ちで臨んでいきたい」と意欲を示した。
国会では過去に自民党の橋本聖子氏や小渕優子氏、野田聖子氏ら与野党の多くの女性議員が任期中に出産し、産休を取得。衆議院の議院運営委員会では昨年6月、休暇を取得できる期間を、原則「産前6週間、産後8週間」とする内容の申し合わせを、国会改革の一環として行った。国会議員が国会を欠席できる理由として、「配偶者の出産」「育児」なども、衆院規則に新たに記された。
昨年10月には、立憲民主党(当時)の五十嵐衣里前衆院議員が第1子を出産。五十嵐氏は中道改革連合から臨んだ今回の衆院選東京30区で落選したが、今月12日のXに、自身や藤田氏に関する記事を引用しながら「私の現職での出産は21人目。解散もあるとさらに両立は難しくなりますが、藤田さんもどうかご安全に過ごされますように。現役世代として当事者として国会に声を届けて欲しいと思います」と記し、藤田氏を激励している。