藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)が25日、静岡市「浮月楼」で行われた将棋の第84期A級順位戦最終一斉対局前夜祭に参加した。お昼には、京都市のJRA京都競馬場で行われた永世竜王記念碑の除幕式に出席。その後、静岡へと回った。今回、挑戦権を争っている永瀬拓矢九段(33)と糸谷哲郎八段(37)の対局について展望した。永瀬は佐藤天彦九段(38)、糸谷は近藤誠也八段(29)と戦う。
永瀬対佐藤戦は、前期プレーオフでも戦っている。戦型予想について、「正直結構、厳しいかと思うんですけど」と前置きして、「居飛車党から一時期、振り飛車をよく指されていた佐藤九段は最近になって居飛車主体に戻ってこられた。雁木(がんぎ)を採用されてこられたので有力。(1クラス下のB級1組への降級がかかっている)佐藤九段にとっても大きな対局。より工夫を凝らした戦型になるかもしれません。フタを開けてみないと分からない。序盤から楽しみなカードかなと思います」とした。
糸谷対近藤戦は、糸谷の指し手が注目される。これには「狙いを解説するのが難しい。糸谷八段ならではの構想で、棋風や力強さがあってこそまとめられる力だと思います。近藤八段は居飛車の本格派。ひと言で形容するのが難しい戦型になる。糸谷八段の一手損角換わりを予想します」とコメントしていた。