【将棋】「怪物」糸谷哲郎八段「軍曹」永瀬拓矢九段相手に名人戦初登場狙う A級順位戦PO

糸谷哲郎八段(2023年11月撮影)

藤井聡太名人(竜王・王位・棋聖・棋王・王将=23)への挑戦権を争う、将棋の第84期A級順位戦プレーオフ、永瀬拓矢九段(33)対糸谷哲郎八段(37)戦が2日午前10時~東京・千駄ケ谷「将棋会館」で始まった。先手後手を決める振り駒はと金が3枚出て、糸谷が先手、永瀬が後手と決まった。

初の名人戦登場を狙う先手の糸谷は、前期1クラス下のB級1組から3年ぶりに復帰してきた。直近、この復帰パターンで名人戦に挑戦したのは20年第78期の渡辺明現九段がいる。

トップ棋士10人総当たりで争う今期のA級順位戦は初戦から順に豊島将之九段、佐々木勇気八段、千田翔太八段に3連勝。4回戦では、1日に新潟市で行われた棋王戦5番勝負第3局で藤井に勝って2勝1敗とした増田康宏八段に敗れはしたものの、中村太地八段、、佐藤天彦九段、渡辺明九段(渡辺休場のため不戦勝)を破った。今年1月27日に行われた8回戦で、7戦全勝で単独トップだった永瀬との直接対決に勝って追いついた。最終9回戦は近藤誠也八段に敗れたが、永瀬も佐藤に敗れ、同星でプレーオフとなった。

2006年(平18)4月、プロデビューした時から「怪物」の異名を取り、「将来の名人候補」の呼び声が高かった。同年の若手限定戦である新人王戦を制した。14年に竜王も獲得している。「軍曹」永瀬を下して大舞台に上がるまで、あと1勝だ。