鉄道博物館(さいたま市)はこのほど、23日から4月5日まで東武鉄道を代表する通勤車両「10030型11267編成」をE1系横のスペースで展示すると発表した。
この車両の原型となる10000系は、通勤車両8000系の後継車として1983年(昭58)に登場。96年までに486両が製造された。伊勢崎線・日光線・東上線などで使用され、鉄道博物館にほど近い東武アーバンパークライン(野田線)にも13年に導入されている。主制御装置は、東武鉄道初の界磁チョッパ装置(回生ブレーキ付)を採
用した。10030型はそれをマイナーチェンジした。88年に就役し、前面をFRP(繊維強化プラスティック)で覆い、外板はビード成型ですっきりと仕上げている。展示の11267編成は96年に運転を始め、初めてシングルアームパンタグラフを搭載した。
鉄道博物館と東武鉄道は2023年度からさまざまな連携企画を展開し、資料の特別公開や講演会などを通じて鉄道文化醸成を図ってきた。14日から6月15日まで行われる企画展「埼玉鉄道再発見!~Discover Saitama~」では、県内を走る私鉄・第三セクター各社の歴史と変遷を、貴重な資料や写真、映像などで紹介する。国内の私鉄第2位となる総延長463・3キロの営業キロを誇る東武鉄道が、埼玉県内で果たしてきた役割や成り立ちなども紹介している。