5連覇を目指す藤井聡太王将(23)が挑戦者の永瀬拓矢九段(33)が1勝3敗とかど番で迎える、将棋のALSOK杯第75期王将戦7番勝負第5局が8日からの2日制で、栃木県大田原市「ホテル花月」で始まった。先手後手は事前に決まっており、永瀬が先手、藤井が後手。お互いに飛車先の歩を突いた後、角道を開けた永瀬に対し、藤井はこれを拒否して相掛かりからの力戦調でスタートした。結果的に「真剣、それ以外の戦型は木刀」を称した永瀬の「真剣勝負」を藤井が避けた形となっている。
午前10時30分になって、最初のおやつが出された。イチゴが大好物の永瀬は、収穫量日本一の栃木県が地元のブランドいちご「とちあいか」の練乳添えにイチゴジュース、フィナンシェとホットコーヒーを注文。「小豆と抹茶が大好き」と公言している藤井は、栗の小倉ようかんと抹茶だった。ようかんは、2022年(令4)の第3局で2日間とも午前中に採用。24年第1局の初日にも頼んでいる。当地負けなしの演技を担いだか。
対局はここまで28手のスローペースに落ちている。現在の将棋では、お互いの研究手順なら50~60手くらい進んでもおかしくないが、ひと昔前のタイトル戦のように序盤からじっくりと時間を使う展開になっている。
持ち時間は各8時間。おやつは午後3時にも出される。午後0時30分からは1時間の昼食休憩もある。初日は午後6時の段階で手番の棋士が手を封じ、終了する。