国民民主党の榛葉賀津也幹事長は6日の記者会見で、2026年度予算案の審議をめぐる与党側の姿勢について「急ぎたい気持ちは分かるけれど、ちょっとおごりも出ている」と指摘した。
通常なら予算案審議にあてる1月、2月に、高市早苗首相の判断で解散総選挙が行われ、例年より審議開始が大きく遅れているにもかかわらず、自民党の圧勝に伴う高市首相の強い意向を受け、与党は例年通りの年度内成立方針を譲らない構え。当然ながら審議時間は大幅に短縮される見通しで、野党は強く反発し丁寧な審議を求めている。与党側は13日に衆院を通過させ参院に送る方針だが、参院は少数与党の状態が続いており、審議は予断を許さない状況だ。
予算案審議をめぐる与党側の姿勢と、参院側での対応について問われた榛葉氏は「(衆院選の)直近の民意で自民党があれだけ大勝したので、自民党さんが自分たちの思いを通したいのは人情として分かるが、他方で、半年前の参院選での民意は与党過半数割れだった」と、国民民主が議席を増やした昨年の参院選で、自民は議席を減らし与党過半数割れになったことに言及。「決めるのは大事ですが、同時に決め方も大事だ」と苦言を呈した。
また「遠回りのようにみえるが、少数意見をどうくみ取っていくのか、声なき声、異なる意見にどう耳を傾けていくのか、ということも、民主主義のプロセスの中ではとても大切。野党も、いたずらに審議を引っ張るつもりは毛頭ないです。いちばんやってはいけないのは、国民生活に影響が出ること」とした上で「この2つを同時に生かすには、暫定予算を組んででも、しっかり国民生活に影響が出ないようにすることだ」と提案し、26年度予算案が年度内に成立しなかった場合を想定した上で、暫定予算編成の選択肢も含め、しっかりした予算審議を行うべきとの認識を示した。
榛葉氏は「衆議院は圧倒的な数があり、(予算案通過を)急ぎたい気持ちは分かるけれど、ちょっとおごりも出ている」として、8日の衆院文科委員会が、委員長の遅参で流会となったことに「これはよろしくないね」と言及。「職権だろうと何だろうと、我々は『(開催が)決まったからには出ますよ』と審議に入ろうとしたが、委員長がいない。そういうことは少し、気の緩みがある」と述べながら「参院に移れば景色がまた違う。与党で過半数ないんですから」とクギを刺した。
「しっかりした国民生活のためになるさまざまな減税政策など、さらなる審議、しっかりした審議があるなら、我々は交渉や話し合いに応じたい」としながらも、「イラン情勢で相当、不確定要素が増えた。スピードも大事だが中身も大事、ということでやっていきたい」とも語った。