東日本大震災から15年 さだまさしが決意を新た 「ひまわり」保存のため何でも手伝う

現在の「ひまわり」と菅原美希恵さん

2011年(平23)3月11日に発生した東日本大震災から今日で15年。震災直後、孤立した宮城県気仙沼市の離島・大島で唯一の島民の足として奮闘したのが小型船「ひまわり」だった。菅原進船長を中心に震災遺構として残そうと活動をしてきたが、昨年7月に菅原さんは志半ばで82歳で死去した。

「震災の記憶を風化させないためにも『ひまわり』の保存は絶対に必要。未来を担う子どもたちに津波の怖さを伝え続けないといけない」。そんな菅原さんの思いから「『臨時船』ひまわりを保存する会」は17年12月に設立。20年8月には大島の高台にある菅原さんの自宅敷地内に船を移設した。

船を展示する「保存館」を作ろうとクラウドファンディングを実施。募金と合わせて400万円以上が集まったが、海から陸上への移設や船を固定する土台費などで資金は底をついた。展示はされたが屋根や壁がない状態で風雨にさらされ続け、客室では雨漏りが何度か見つかっている。

「保存する会」名誉顧問の歌手さだまさし(73)は日刊スポーツの取材に、菅原進船長との思い出を振り返りながら「『ひまわり』の震災遺構としての保存の状況も現実のことも知らされていなかった。実は保存館ができていたと思っていた」と明かして「これまでも、お手伝いできることがあればするつもりでしたし、今後もお手伝いできることがあれば、(「保存する会」会長で医師の)鎌田實先生とお手伝いをするつもりです」と話している。

◆「臨時船『ひまわり』を保存する会」 17年12月に発足。会長は医師で作家の鎌田實さん、名誉顧問は歌手さだまさし。公式サイトはhttp://himawarigo.com/hozon/