自民党の中曽根康隆衆院議員は、高市早苗首相の訪米報告が行われた26日の衆院本会議で、かつて祖父の中曽根康弘元首相がロナルド・レーガン元米大統領との間で築いた強固な「ロン・ヤス」関係に言及しながら。トランプ大統領と今後どんな関係を築くか、高市首相に質問した。
中曽根氏は、19日にホワイトハウスで行われた日米首脳会談について「両首脳は互いの強固な信頼関係のもと、日米同盟をさらなる高みに引き上げていくことを対外的に示すことができた」と評価。「今回の首脳会談は、トランプ大統領と総理との間で行われたものとしては5回目。今回の訪米でも、総理はトランプ大統領と個人的な信頼関係を築かれたと思う。また、総理は、全体を通して日米同盟の質を高める協力を確認されたと述べられました」とした上で、「80年代にはロン・ヤス関係といわれる日米首脳間の強固な信頼のもと、日米関係は新たな時代を迎えましたが」と、祖父とレーガン氏の関係に唐突に言及。「総理はトランプ大統領との強い信頼関係をもとに、今後の日米関係をどのように進めていかれるとお考えでしょうか」と問うた。
今回の首脳会談で、高市首相はトランプ氏を「ドナルド」とファーストネームで呼んだ。トランプ氏は、公の場で「サナエ」とは呼ばなかったが、中曽根元首相とレーガン氏の関係は、互いを「ロン」「ヤス」とファーストネームで呼び合う個人的信頼のもとに築かれ、中曽根元首相は1983年11月に来日したレーガン氏を東京・日の出町の自身の山荘に招き、おもてなしをしながら日米首脳会談を行うほどの間柄だった。
祖父の「ロン・ヤス」関係を持ち出した中曽根氏に対し、議場はややザワついたが、高市首相は「今回の会談を通じて、トランプ大統領との信頼関係を一層強固なものとするとともに、安全保障や経済安全保障を含む経済など、幅広い分野において、日米同盟の質をさらに高める、多くの具体的な協力を確認できたことは大きな成果でした」と述べた。
また、今後の日米関係については「今回の訪米で得られた成果を着実に実施していくことが重要。我が国としては、こうした取り組みを通じ、日米同盟をさらなる高みに引き上げるとともに、自由で開かれたインド太平洋の実現、ひいては国際社会の平和と安定に、より一層貢献してまいります」と訴えた。