高市首相は「今や護憲派では?」日米会談で「9条に助けられたのでは?」立民・杉尾秀哉氏指摘

立憲民主党の杉尾秀哉参院議員(2022年撮影)

立憲民主党の杉尾秀哉氏は7日の参院予算委員会締めくくり質疑で、イラン攻撃をめぐりトランプ米大統領が当初期待を示したホルムズ海峡への自衛隊派遣に応じなかった高市早苗首相に対し、「日本国憲法第9条に助けられたんじゃないですか」と、指摘する場面があった。

高市首相は先月19日の日米首脳会談で、トランプ氏に対し、日本として「できることとできないことがある」として、停戦前の派遣に否定的な見解を伝えた。 一方、杉尾氏はこれまでの高市首相の持論を念頭に「憲法9条改正は総理の持論と言うことでよろしいんでしょうか」と述べ、「これまで何度も9条の改正は不可避とおっしゃっていますし、『改正私案』も示されている。ところが今回、派遣要請を断る理由に、この憲法9条が使われた」と主張。「総理に申し上げます。憲法第9条に助けられたんじゃないですか」とただした。

高市首相は「憲法についてもお話ししましたが、自衛隊法についてもお話をしています。できることとできないこと、法律的にできることと、できないことをお伝えしたまでです」と9条には触れなかった。杉尾氏は再度「憲法に助けられたんじゃないですかと聴いている」と問うたが、高市首相は「助けられる、助けられない、ではなくて、憲法尊重擁護義務を持っている。ですから憲法は守らなくてはならないし、憲法に基づく法律の範囲内で、日本ができることと、できないことを申し上げています」と訴えた。

一方、杉尾氏に、「(現在も)今までの持論どおり、憲法9条を改正して自衛隊を派遣したい、と思っていらっしゃいますか」と問われた高市首相は、「憲法9条を改正したからといって、現に戦闘が行われているところに自衛隊を派遣できる内容になるんだろうか。国会でご議論いただくことですが、これは予測がつきません」とかわした。

杉尾氏はここで、月刊誌「選択」の報道内容を念頭に、「総理は当初、ホルムズ海峡に自衛隊を派遣する腹づもりだった」として報道内容の事実関係を問うたが、高市首相は「事実ではございません」と述べ、報道内容についても完全否定。「総理は、今や『護憲派』というふうにも言われているが、ご自身でどう思われますか?」と皮肉まじりの問いには、「護憲派であるのは当たり前で、憲法をちゃんと尊重し、擁護する義務がみんなにある。国務大臣にも、国会議員にもございます」と答えた。

杉尾氏は「では、憲法改正の持論は、総理の期間中は封印されるってことでいいですね」と確認。これに高市首相は「それは別問題です」とした上で、「憲法を守る、順守する、尊重するという意味で申し上げた。それから、憲法の改正につきましては国会でご議論いただくこと。内閣としてその内容について何か言及することは、ございません」とだけ口にした。