中道・小川代表が“自腹外交”の意義を主張 厳しい党懐事情の中スペインでの国際会議自費出席へ

中道改革連合の小川淳也代表(2026年2月撮影)

中道改革連合の小川淳也代表は10日の定例会見で、今月中旬にスペインで開かれる国際会議に、自腹を切って渡航費用を支払い参加する理由を問われ、「(党財政の)厳しさの中でも必要な役割を果たそうとする中で、『隗(かい)より始めよ』の姿勢を自ら示したい」と訴えた。

小川氏は、世界の中道やリベラル勢力が集う「グローバル・プログレッシブ・モビライゼーション」の初会合に、スペインの招待を受けて、今月16日から20日の日程でスペイン渡航を予定している。党代表としては晴れの外交舞台登場となるが、中道は今年2月の衆院選で167議席を49議席まで議席が激減。政党交付金の額も大幅に減り、今後は党運営の資金だけでなく、幹部を含めて軒並み落選した立憲民主党出身候補者への支援も考えなくてはならず、党の懐事情が危機的に厳しい状況だ。SNSで、カンパのお願いを行っている落選候補も少なくない中で、党費を使うことへの遠慮が、自費による渡航を決断させた形となった。

小川氏は「率直に言って、外交経験が十分にあるとは思わないし、むしろこれからの課題。その中で、今の国際秩序の下で存在感を放っておられるスペインのサンチェス首相から、名指しで招待を受けたことの重みを重く受け止めた」と、説明。「国会開会中で、余裕のある時期ではないが、それでも今の国際社会に対し、世界の中道リベラル政党として、しっかりしたメッセージを発することの大きさを鑑み、まず出席を決断した」と、その意義も訴えた。

一方で「通常なら党代表の公式な外国訪問ですので党費で、というのが自然な流れかも知れない」として、党の会議で「党財政に迷惑をかけられない」との理由から「自腹渡航」を報告したところ、「複数の党幹部から『そこはぜひ党費で行ってください』『いくら厳しい状況とはいえ、代表の公式外国訪問を自費で行かせるのはしのびない』という声が複数あった」として謝意を示しつつ、「しかし(階猛)幹事長とこの間、支援や現職に対する痛み分けのお願いなど、さまざまなお願いをやってきた立場から申し上げれば、必要な会議であり意味を見いだしたからこそ不退転の決意で行くわけですが、必ずしも党費で行くべきだということには必ずしも直結しない」と主張。「党内外にお願いする立場である以上、こうした場でも自ら自費で行く。ある意味、現状の厳しさ、厳しさの中でも必要な役割を果たそうとする中で、隗より始めよ、の姿勢を自ら明らかにしたい」と述べ、財政難と国際会議の重要性のはざまで揺れる、苦しい立場を吐露した。