国民・玉木代表「世良公則さんに歌ってもらえばよかった」自衛官の党大会君が代歌唱問題で私見

国民民主党の玉木雄一郎代表は14日の定例会見で、12日の自民党大会で、陸上自衛隊中央音楽隊のソプラノ歌手、鶫(つぐみ)真衣3等陸曹による「君が代」斉唱をめぐり、自衛隊法への抵触が指摘されていることについて「必ずしも法律違反とは言い切れないと思う」としながらも、「かつての自民党の良識ある方なら、気付くしいさめるし、無用な波風を立てることはしなかったと思う」と述べ、今回の対応を疑問視した。

女性自衛官が党大会に出席したことに関して、自民党の鈴木俊一幹事長は13日の会見で、「個人に対してお願いした」との認識を示し、「私人」としての参加だったと主張している。

玉木氏は、「『私人』として呼びますかね」と疑念を呈し、「私人で呼ぶなら、それこそ世良公則さんも呼んだのだから、世良公則さんに(君が代を)歌ってもらったらよかったのではないかと思いますけどね」と、特別企画のサプライズゲストとして登場し、2曲を披露したミュージシャン世良公則(70)に触れながら指摘した。

その上で「そうではなくて、自衛隊の制服を着た官職を持った陸上自衛隊の自衛官に、国歌を斉唱してもらうことを求めたのでしょう? 私は公務員だったから分かるが、私人だからといって勝手にはできない。上官に必ず許可を取りますし、勤務時間内で私人ということでも、これが法律上違反に当たるか、許可を取って行っているはず」と述べ、「指揮命令系自体がどうだったのか検証が必要だ」と述べた。

当該自衛官について「あまりにもかわいそうだ。自民党大会に行って歌ってきたから、それで終わりです、にはならないでしょう」と私見を示し、「指揮命令系統がしっかりした自衛隊の一員として、仮に出るにしても何らかの決裁を取った上で出ているはずですから、その意思決定も問われる。大臣には国会で、しっかり説明していただくことになる」とも述べ、今後国会で小泉進次郎防衛相の見解をただす考えを示した。

玉木氏はまた、「いろんな意味で対外関係や、憲法改正をするのかという議論が出ている中、軽率な行為と言わざるを得ない。だれにとってもよくない」とした上で、党側が党大会を企画した業者から話があったという趣旨の説明をしていることを問われると、「人のせいにするみたいなことは、やめた方がいい」と指摘。その上で「違法かどうかということ以前に、最大の我が国の実力組織の自衛隊の現職の方が、仮に私人といっても、制服を着て、官職を紹介することが、どういう政治的なインプリケーション(含意)を内外にもたらすか。かつての自民党の良識ある方なら、気付くしいさめるし、無用な波風を立てることはしなかったと思う」とも述べた。

自衛隊に関して「自衛隊は国民の実力組織。百歩譲って政治のための実力組織であっても、自民党のための実力組織ではない」と、クギを刺しながら訴えた。