クールジャパン戦略担当でもある小野田紀美・経済安保担当相は、26日に行われた「ニコニコ超会議2026」を視察するため、千葉・幕張メッセを訪れた。
自衛隊や「超コスプレ」などのブースを見学したほか、会場内にしつらえられた「超ニコニコ盆踊り」の巨大なやぐらの上で、来場者と「炭坑節」に合わせて踊り、コンテンツ産業の未来に関するトークショーにも出席した。
漫画やアニメ、ゲームをこよなく愛し、「ガチのオタク」ともいわれる小野田氏。盆踊り会場のやぐらに最初に登場した際は、来場者の「おおおおお」という大声援に迎えられ、「小野田は遊びに来たと思ってるでしょ? お仕事です。クールジャパンの担当をやらせていただいているので、クールジャパンの最たるものが集まる『超会議』にご案内をいただき、おじゃまをさせていただいた」と視察の意図を説明。「トラディショナル盆踊りもクールジャパン。地域のお祭りを維持するのは、日本の文化を守るためにも大事。ちゃんと踊ってくださいね」と呼び掛け、スーツ姿で、「炭坑節」を披露。キレのいい手の動きを見せ、司会者に「想像以上に身体を動かしてくださった」と指摘を受けると、「地方議員の時から、盆踊りは必修科目でございまして」と涼しい顔で応じ、「今日はコスプレの方がいっぱいいてうれしいです」と表情を崩した。
大勢の来場者が埋め尽くした目の前の景色を「『おまえらの愛で見えない』ってやつですか?」と表現すると、大声援が起き、「大臣!」コールも起きた。
小野田氏はその後、ブースの視察をしながらトークショー会場へ。KADOKAWAの夏野剛社長、「ZEN大学」コンテンツ産業史アーカイブ研究センターの細井浩一所長とともに、コンテンツ産業の現在や未来、課題などについて意見交換した。
夏野氏が「日本政府が、コンテンツの振興に(力を入れ)、2033年度までに20兆円にすると閣議決定をされた。今、日本のコンテンツ産業は、今まで味わったことのない国からのバックアップを受けている。これにちゃんと応えて、2033年までに今6兆円の輸出額を20兆円にもっていくため、背中を押されている」と説明。小野田氏は「コンテンツが、まごうことなく日本の基幹産業なのは事実。海外で稼いでくるお金ランキングでは、半導体をすでに超えている」とした上で「国として気をつけないといけないのは、国や公的機関が応援したからではなく、つくる方々と愛する人たちがここまで育ててきたということ。このコンテンツをいかに、サポートするけれど、口を出したりじゃまをしないように盛り上げていくのかは、今まで国としてなかなかやっていないようなこと」としながら、「コンテンツ産業は、高市内閣の日本成長戦略本部で決めた17の戦略分野の一つ。期待をしながらも、私たちがあるべき姿を押しつけず、どうすれば皆さんの持っているポテンシャルを発揮して、世界に広げていけるかが難しい。いちばんいい形で広げていければいいなと思っている」と述べた。
また、クリエーターだけでなくキュレーターなどの人材育成への期待も示し、「日本は、世界のどこよりも人材になり得る裾野は広いはず。どうしてその仕事を選ばずに、ほかの国に外注したりするようなはめになっているのかという、どこにも人材がいないとなっているというところをサポートしていくことも、産も官も考えていかないといけない」とも訴えた。
今年15年目を迎えた「ニコニコ超会議」は25、26両日の2日間開かれ、昨年を上回る13万8228人が来場した。