高市早苗首相は26日の参院内閣委員会で、昨年の自民党総裁選で、自身の陣営が他の候補を誹謗(ひぼう)中傷する動画を作成し投稿したとする「週刊文春」報道をめぐり、真偽を問う野党の質問に、陣営の関与をあらためて否定した。一方、文春報道で動画作成を主導したとされる男性が、18日配信のインターネット番組で、高市首相の公設第1秘書とオンラインでやりとりしたと発言していることについて、「秘書が否定するなら、この男性か地元の秘書がうそをついたことになる。総理の説明通りなら、男性がうそをついていることになる」と問われた際には、「私は面識もない方の、名誉を傷つけるようなことは申し上げたくございません」として、明確には答えなかった。
立憲民主党の杉尾秀哉議員の質問に答えた。
杉尾氏は「先日の首相の答弁によると、『初当選以来、私は他候補を非難したり人格攻撃をしたことはない』と。なのに、自らの哲学に反することを見ず知らずの人にされて怒らないでそのままっておかしくないですか」と指摘。これに対し、高市首相は「見ず知らずの方がそういうことをやったかどうか、私が承知する立場にはない」とした上で、「オンライン会議と言うが、私自身、総裁選の期間中、とてもたくさんのオンライン会議をやった。十数人、20人の方が次から次から出てきてお名前をおっしゃる方、おっしゃらない方、ありました。一つ一つを覚えているか、明確に覚えているか、オンラインをだれとやったか、そんな記憶があるわけないじゃないですか」と、質問には正面から答えず、杉尾氏は自席から「聴いていない、聴いていない」と反論を続けた。
高市首相はさらに「委員がおっしゃるとおり、秘書に確認したが、(男性とやりとりした)記録はない、週刊誌にあったやりとりはないと誠実に確認した」と述べ、あらためて陣営の関与を否定した。
杉尾氏は「私は、そういうことを勝手にされてなんで怒らないのか、と言っているのに、なんで違うことばっかり答弁するんですか? おかしいでしょ」と、声を荒らげながら、首相答弁の内容を批判した。