こども政策相、阿部慎之助前監督の長女通報に言及「躊躇なく相談を」誹謗中傷は「許されない」

2026年5月26日、会見で大粒の涙を流す阿部慎之助氏

黄川田仁志こども政策担当大臣は29日の記者会見で、巨人の阿部慎之助前監督の暴力事件をめぐり、長女が児童相談所に連絡したことについて言及した。

質疑応答で記者からは「SNSでは今、児童相談所に通報した長女さんに対して、『そうするべきではなかった』という誹謗中傷であったりとか、親から子供への暴力を『家庭内のもめごとだ』とか、家庭内の暴力、虐待を矮小化するような投稿があふれている現状がある」と指摘があり、見解を求められた。

黄川田氏は「SNS上での人を傷つけるような誹謗中傷を行うことは絶対許されないものであると考えています」と切り出すと「個別の事案について申し上げることは差し控えますが、あくまで一般論として申し上げれば」と前置き。「暴力はあってはならない。また、お子さんが親御さんからたたかれたり、嫌な思いをさせられ、親御さんとの関係に悩みを抱えている場合には、躊躇なく児童相談所にご相談いただきたいと考えています」と述べた。

当該記者はさらに「SNSでの騒動がまだ収まらないということは、今、虐待を受けているお子さんがそれを見てしまうと、自分が暴力を受けていて苦しいんだけど、通報するとこうやって親は逮捕されちゃうと思ってしまって『通報をやっぱりやめておこう、自分の中でとどめて、我慢すればいいんだ』というような思いを抱えてしまうお子さんもきっといるんじゃないかと思う」と質問。苦しんでいる子供へのメッセージも求めた。

黄川田氏は「先ほど申し上げましたが、もしお子さんが親御さんからたたかれたり、嫌な思いをさせられ、親御さんとの関係に悩みを抱えている場合には、躊躇なく、児童相談所にご相談いただきたいと考えています」と繰り返し、こども家庭庁などで運用する児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」や、「親子のための相談LINE」などの窓口があると説明。「皆様を虐待から守るため、189や親子のための相談LINEに躊躇なくご相談いただきたい」と三度、繰り返した。