港ヨコハマの「J」「Q」「K」 三都物語ならぬ「横浜三塔物語」探訪

トランプのカード「J」「Q」「K」を手に横浜三塔物語のガイドを始めたOMOレンジャーのエマちゃん

横浜市のJR関内駅前にある旧横浜市役所行政棟が、宿泊施設に変身した。星野リゾートが運営を委託された「OMO(おも)7横浜by星野リゾート」(OMO7横浜、客室276室)が開業した。コンセプトは「気分上々、ハマイズム」。1859年に開港して以来、海外に文化を取り入れて発展してきた横浜の原点とも言うべき地で、横浜滞在の楽しさもホテルのスタッフが提案してくれる。今回は街をこよなく愛するガイド「OMOレンジャー」のエマちゃんについて、約70分の「横浜レガシーウォーク」に参加した。

エマちゃんがいきなり取り出したのは、トランプのカード「J」「Q」「K」。J(ジャック)は横浜市開港記念会館、Q(クイーン)は横浜税関、K(キング)は神奈川県庁。「横浜三塔」と呼ばれる。かつては横浜港の目印とも言うべき、象徴的な建物だった。今では現代的な高層ビルが周囲に立ち並ぶなか、点在するレトロな建物を探訪した。

開港記念会館は赤れんがと花こう岩の外観が特徴で、開港50周年を記念して市民の寄付で建設された。1917年(大6)に完成した。もともとは町会所。終戦直後から58年まで米軍に接収され、進駐軍の兵士向けの映画館にもなっていたという。今も催事などが行われている現役の建物だ。

イスラム風でエキゾチックな雰囲気の横浜税関は34年落成。庁舎1階の税関資料室では、歴史や果たした役割も学べる。

神奈川県庁の重厚な茶褐色の幾何学模様の外観で、国指定重要文化財となっている。知事が執務する都道府県庁舎の中では、大阪府庁本館に次いで2番目に古い。

知っているようで知らない横浜の歩みを、新旧が融合する港町の歴史的建造物を通して知ることができる。

横浜のほか、「OMO」は北海道・旭川、東京・浅草・沖縄・那覇など全国18カ所にある。星野リゾートの「テンションあがる『街ナカ』ホテル」で、ホテルを中心とした街全体を1つのリゾートとしてとらえ、街歩きや街飲みなどを各地で提案している。横浜の場合、「気分上々、ハマイズム」というコンセプトに合わせたアクティビティーがほかにもあるという。