高市首相「秘書の声か断言難しい」新文春報道、音声確認は「規約に抵触」文字起こし確認と主張

高市早苗首相(2025年10月撮影)

高市早苗首相は4日午後の衆院予算委員会で、自身の陣営が昨年の自民党総裁選で他候補を中傷する動画を作成し投稿したとする「週刊文春」報道をめぐり、首相の公設第1秘書と動画を作成したとされる男性の会話の音声として「文春オンライン」が配信した内容を、昼間の休憩中に確認したと明らかにした。

中道改革連合の長妻昭氏への答弁。午前中にこの問題を質問した同党の伊佐進一議員に対し、高市首相は国会答弁の準備などで事前の質問通告内容を見たのは4日未明だったとして、確認するのは困難だったと主張。伊佐氏は3日昼には質問通告していたとして「何のための事前通告か」と憤慨し、音声が本当に秘書のものか確認してほしいとして、自身が持っている書き起こしの内容と、配信された2分ほどの内容の動画を昼の休憩中に確認してほしいと再三求めたが、坂本哲志委員長は首相に確認させるかどうか明言していなかった。

午後のトップバッターとして質問に立った長妻氏は「午前中の伊佐さんの質問後、音声データそのものを聴ける状態でお渡ししておりますが、(秘書の声か)真偽はお分かりになりになりましたか」と質問。高市首相は「(動画視聴の)規約を確認中ですが、有料のものを他人に聴かせてはいけないという規約に抵触してはいけないと思ったので、文字起こしをしてもらった。出所不明のものは国会では扱わないということを聴いているが、ご指示がありましたので内容を確認した」と述べ、文春で新たに報じられた内容を確認したと述べた。

その上で「内容は、広く国民の声を聴くためには、どうしたらいいのかといった内容でしたので、週刊誌がこれまで問題にしているような動画の作成とかのやりとりではないものでございました」と述べた。

長妻氏は「そうすると、秘書の本人の声ということで間違いないですか」とさらに問うたが、高市首相は「それは今申し上げた通りのことで、文字にしてもらったので(秘書の声か)断言するのは難しい」として、音声そのものでなく、文字起こしを確認したと主張。「やりとりの内容は把握したが、ご指摘いただいたのは他候補を批判する動画の作成や、何かそれを広げてくれとか、発信するとかの内容のものではなく、広く国民の声を聴くためにはどうしたらいいのかという内容でした」と述べるにとどめ、秘書かどうか、報道内容の真偽確認につながる音声の確認には至っていないことを強調した。

すると長妻氏は、そうした高市首相の主張に対し「これは、文春の確認をとっている。(配信動画の音声を)録音して、特別に総理に提供していいということで提供したわけです」と、首相が聴いても規約には抵触しない環境を整えた状態であることを伝達。その上で、「明日も参議院の方でも野党が質問する。音声の主が秘書かどうか確認の上、明日野党の質問に答えていただきたいと申し上げたい」と述べ、5日に行われる参院予算委員会の質疑までに確認するよう迫った。

高市首相は報じられた音声を確認するよう求める伊佐氏との質疑で、「今まで私に対し間違っていた記事を書いて、こちらの言い分はほとんど取り上げないで、私の知らない方の言い分ばかりセンセーショナルなことを報道してきた、そこの(文春の)有料会員になれということになれば、それはできません」「拒否をいたします」と持論を展開した。しかし、中道側が首相が秘書と男性のものとされる動画の真偽を確認できる環境を「お膳立て」をしたことで、5日の高市首相の答弁が注目されることになりそうだ