参政・豊田真由子氏、巨人阿部前監督問題で政府見解ただす「私が申し上げたかったのは…」

参政党の豊田真由子氏(2025年9月撮影)

参政党の豊田真由子衆院議員は4日の衆院予算委員会で、先月25日に起きた巨人阿部慎之助前監督の長女への暴力事件について、政府側の見解をただした。児童虐待やDVにおける被害者の真意の尊重について問う中、阿部氏の問題に言及。「(現行犯逮捕は)やり過ぎだったのではないかという声がある」と訴えた。

今回の件は、阿部氏が都内の自宅で長女に暴力をふるったとして、長女がチャットGPTに相談した上で連絡した児童相談所を通じ、駆けつけた警察官に現行犯逮捕されるに至った。豊田氏は「私自身、学生時代に児童養護施設でボランティアをやっていて、厚労省(官僚)、議員になってからも、苦しみの中にある子どもたちや、声を上げられず絶望の中にあるDVの被害者の方をいかにして救いだすか、こちらから行かないと救えない、大丈夫ですと言われても後で大変な結果になることがある。それは重々承知している」と、自らの経験を踏まえて説明。その上で「ただ、今回の件で言うとやり過ぎだったんじゃないかか、という声があります」と訴えた。

「これも実はたくさんあるケース」とした上で「児相にどなたかが通報したことで、本当に普通の円満な親子関係でもあるにもかかわらず、児相のフォローアップが必要になったり、夫婦けんかをしてけがをして興奮してしまって地域の交番に駆け込んだら、匿名で話を聴いてほしいだけだったのが所轄に連絡をされ、いやだと言って交番を出たら後から追いかけてきて、被害者なのに走って逃げるということとかがあった」と主張。「児相や警察の方は、最悪のことを想定して行動しており、そのお気持ちはよく分かる。児相や警察が関わったのに最悪の結果を招いたケースは少なくないし、その際に批判を受ける立場も理解します。一方で、本当に救うべきケースとそうではなくていいケースの見極めは確かに難しいが、それを間違えて、最悪の事態を防ぐには過剰な対応がどれだけでも許容されるとなると、逆に必要のないダメージを行政側、国家側が与えてしまうことが生じることになる」と訴えた。

また「自分たちの気持ちが無視され強権が発動されて、二度と頼らないという方も私はたくさんうかがっている。非常に難しいと思うが、もう少しきめこまやかに、児相や警察はこの問題をどう考え、真に介入すべき相手なのかという状況をできるだけ正確に把握して、それぞれの方が望むことをくみ取って、よりよい環境や家族関係を構築するために、どういうふうに取り組んでいくのか」と問うた。

黄川田仁志こども政策相は「個別の事案について申し上げることは差し控えたい。臆測を元に議論を続けることは避けないといけない」とした上で、「暴力などで親御さんとの関係に悩みを抱えている子どもにはちゅうちょなく児童相談所には相談をして欲しいと考えている。児童相談所でも萎縮することなく子どもたちを救うための対応を取ってほしい」と述べ、一般論として「緊急性があると判断されれば子どもの命と安全の確保を最優先し、児童相談所が警察に通報する対応も考えられる。引き続き子どもの利益を最優先に、子どもの意向や家族の意向を丁寧に把握しつつ、子どもの命と安全性を徹底的に守るため、しっかり取り組みたい」と応じた。また、2日に自民党の鈴木宗男参院議員の質問にも対応した警察庁幹部は「一般論で申し上げると、人身安全関連事案は事態が急展開する可能性があり、被害者の安全確保を最優先に、関係者の話を聴取するなどして個々の状況も踏まえ、対応を適切に判断していく必要がある」と答えた。

これに対し、豊田氏は「私はあまり、答弁にツッコミを入れないことを心がけているんですが」と断った上で、「私が申し上げたかったのは、どのように救われたいかをちゃんと見極めてくださいということ」と指摘。「しゃくし定規に、あとで問題があったら怖いからといって突っ込むことが、家族の幸せを壊すことがあると私は知っている。そこをきめこまやかに、本当にその子どもや女性が何を求めているかを、心から考えて接してあげてください」と求めた。