辺野古転覆は「事故でなく事件」国民・伊藤孝恵氏が指摘「制度改正をもって知華さんへの弔いに」

国民民主党の伊藤孝恵参院議員(2025年2月11日撮影)

国民民主党の伊藤孝恵参院議員は5日の参院予算委員会で、今年3月に沖縄・名護市辺野古沖で船2隻が転覆し、研修旅行で平和学習活動に参加していた同志社国際高(京都府)の女子生徒ら2人が死亡した事故について「これは事故ではなく事件だというふうに思います」と指摘した。

この問題をめぐり、学校側の対応のずさんさなどを国会で追及し続けてきた伊藤氏は、高校側から配布された研修旅行の辺野古コースのしおりを紹介しながら、「ここにある写真や文字を見ていただいて、これが抗議船に乗るプログラムと気付く生徒や保護者は1人もいないと思います」と指摘。「キャンプ・シュワブを臨む海で辺野古移設にかかる対立に巻き込まれる形で高校生の命が失われた」として、犯罪被害者の支援活動に長年取り組む小泉進次郎防衛相に「この事件をどのようにとらえ、ご遺族の気持ちを受け止めきれていない現状をどうやって変えていったらいいと思うか」と見解を問うた。

答弁に立った小泉氏は「武石知華さん、未来のある若者が命を失うことになり、こんなことがあってはならない。私もいただいた資料を読んだし、ご遺族の方がしたためたnoteを読みながら、涙なしには読めなかった。自分自身も子を持つ親ですから、自分のことと合わせながら読ませていただいた」と応じた。

その上で、犯罪被害者支援について「難しいのは、悲しい出来事が起きてもう話すのも胸が苦しくなると、当事者の方になかなか声を上げてもらえないことで。でも当事者の声の中にしか、行政の課題は見つからないこともある。だからこそ、いかに当事者の方の声をいかに課題解決につなげていくかが大事なこと」と指摘。「今回、noteを通じてお姉さんが訴えているのは、このnoteを多くの方に知ってもらいたいと。特に、沖縄のテレビや新聞ではほとんどこの事故の報道がないと聞いています、と」と報道のあり方にも触れながら、「『SNSにあまり触れない沖縄の年配の方々にも、知華の本当の姿を知っていただきたく、私たちのnoteのことを知っていただけるとうれしい』と書かれている。今日はテレビ中継ですから、沖縄のみなさんにも全国のみなさんにも、このnoteを通じて多くの方に(経緯を)知っていただきたい」と応じた。

伊藤氏は「人は必ず忘れます。それは責められないが、ご遺族は忘れない」と述べた。「そういう意味で風化をけして許さず、なぜ事故が起きたのか、口を閉ざす者、逃げ出す者を決して許さず、二度とこのような人災を起こさないための制度改正をもって。知華さんへの弔いとしなければならないという意味で、質問をさせていただきたい」とし、同志社国際の教育内容をめぐり、政治的活動を禁じる教育基本法に違反すると認定する見解を示した文科省の対応などについて、松本洋平文科相の見解もただした。