小泉進次郎氏「涙なしには読めなかった」辺野古事故遺族のnoteに言及 沖縄での報道にも言及

小泉進次郎氏(2025年9月撮影)

小泉進次郎防衛相は、5日に行われた参院予算委員会で、今年3月に沖縄・名護市辺野古沖で船2隻が転覆し、研修旅行で平和学習活動に参加していた同志社国際高(京都府)の女子生徒ら2人が死亡した事故をめぐり、「沖縄のテレビや新聞ではほとんどこの事故の報道がないと聞いています」と遺族が発信しているnoteの声を紹介した上で、「沖縄のみなさんにも全国のみなさんにも、このnoteで多くの方に知っていただきたい」と訴える場面があった。

この日は、学校側の対応のずさんさなどを国会で追及している国民民主党の伊藤孝恵参院議員が質疑の中で「これは事故ではなく事件だというふうに思います」と指摘した上で、政府の今後の対応をただした。伊藤氏は高校側から配布された研修旅行の辺野古コースのしおりを紹介しながら、「ここにある写真や文字を見ていただいて、これが抗議船に乗るプログラムと気付く生徒や保護者は1人もいないと思います。キャンプ・シュワブを望む海で辺野古移設にかかる対立に巻き込まれる形で高校生の命が失われた」として、犯罪被害者の支援活動に長年取り組む小泉氏に「この事件をどのようにとらえ、ご遺族の気持ちを受け止めきれていない現状をどうやって変えていったらいいと思うか」と見解を問うた。

答弁に立った小泉氏は「2年前には、抗議者の方を守ろうとした警備員の方が車にひかれて亡くなるということが起きた」と、2024年に名護市内で起きた米軍普天間飛行場の辺野古移設への抗議者を制止した警備員がダンプカーに巻き込まれ亡くなった事故に言及。「今回の事故についても、武石知華さん、未来のある若者が命を失うことになり、こんなことがあってはならないと、私もいただいた資料を読んだし、ご遺族の方がしたためたnoteを読みながら、涙なしには読めませんでした。自分自身も子を持つ親ですから、自分のことと合わせながら読ませていただいた」と応じた。

その上で、「難しいのは、悲しい出来事が起きてもう話すのも胸が苦しくなると、当事者の方になかなか声を上げてもらえないこと。でも当事者の声の中にしか、行政の課題は見つからないこともある。だからこそ、いかに当事者の方の声をいかに課題解決につなげていくかが大事なことだ」と主張した。

また「今回、noteを通じてお姉さんが訴えているのは、このnoteを多くの方に知ってもらいたい、と。特に沖縄のテレビや新聞ではほとんどこの事故の報道がないと聞いています、と」と、地元での報道のあり方に踏み込んだ。「(noteには)SNSにあまり触れない沖縄の年配の方にも、知華の本当の姿を知っていただきたく、私たちのnoteのことを知っていただけるとうれしいと書かれている。今日は(NHKの)テレビ中継ですから、沖縄のみなさんも全国のみなさんにも、このnoteで多くの方に知っていただきたい」と応じた。

また高市早苗首相は「未来ある方が命を落とされたことに、哀悼の真をささげ、ご遺族の方にお悔やみを申し上げます」とした上で、「今回の件は、イデオロギー論争のようになってしまうと遺族の方も傷ついてしまう」と指摘。「私どもにできるのは、真相解明をしっかりやること。どこに問題があるのか突き止めるために、すでに(関係省庁が)一生懸命動いてくれている。そして学校保健安全法もある。こうした法律が現場できっちり守られるために、力を尽くしてまいります」と述べた。