国民民主党の榛葉賀津也幹事長は19日に開いた定例会見で、今年2月の衆院選をへて大多数の議席を握った与党の動きについて「あれだけ数がいると、おごるなと言っても無理だね」と指摘した。
質疑応答で、記者から高市早苗首相肝いりの食料品に限った2年間の消費減税をめぐり、超党派で議論が続いてきた「国民会議」で、これまで議論対象となっていなかった「1%」案が議長案として提示されたり、皇族数確保に向けた皇室典範改正案について、高市首相が制度設計の詳細を、与党で詰めるよう日本維新の会の藤田文武共同代表に求めたとされることに、いずれも野党から反発が出ている流れに関する質問が出た。そうした政府与党の姿勢について見解を求められた榛葉氏は「あれだけ衆院で数がいると、おごるなと言っても無理だね。本会議場中、自民党ばかりだから」とした上で、自民党議員と立ち話をした時のエピソードを紹介。「(66人が初当選した)新人議員は、だれがだれだか分からない、名前も顔も覚えないと言うんだから。次までに何人当選してくるかな、と。2回当選したら顔を覚えると言っていたよ」と、新顔が所属議員の約2割となった現実に、自民党内でも戸惑いがあるとの認識を示した。
その上で「(与党は)それくらい多いので、謙虚にやろうと思っても謙虚にならない」と指摘。「せいひつ(静謐=静かで穏やかな、の意)な環境の中で、与野党を超えてしっかり議論するのが皇室典範の皇位安定継承の話ですが、それをまず与党でまとめてくれとか、一部、維新からは『我々の政策をやるためには会期延長を』だとか」と、皇室典範改正案に向けた与党内の動きや、衆院議員の定数削減法案など肝いり法案を、会期延長を検討してでも成立を目指す考えを自民党に伝えた維新に言及。榛葉氏は、「私は古い政治家なので。かつては、与党から会期延長となれば、国会は止まったよ。ゆっくりやればいいじゃないかと。それを、(会期末の)1カ月前から延長という話が出るのは、私みたいな古い政治家からすると、あれ? と思うけどもね」と、チクリ口にした。
「今、政治は変わってきているので」としながらも、「もう少し(与党は)、野党にも参院にも配慮する行動をとらないと。参院は今、衆院からどんどん法案を送ってこられているので、ものすごく忙しくなっている」としながら、「お互い、謙虚にやるるべきだと思います」とクギを刺すように語った。