洋館を通じて江戸から東京への歴史を学ぶ 東京都江戸東京博物館特別展 23日から8月23日まで

東京都江戸東京博物館で23日から始まる特別展「洋館 明治の夢と挑戦」

東京都江戸東京博物館(東京・両国)の特別展「洋館 明治の夢と挑戦」が23日から8月23日まで1階特別展示室で行われる。その内覧会が22日に行われた。

同館は2022年(令4)からの大規模改修工事を終え、今年3月31日に4年ぶりに全館開館した。4月25日から5月24日には、再始動を飾る特別展第1弾「大江戸礼賛」を開催した。出品資料約160件のすべてを所蔵品で構成し、東洲斎写楽や葛飾北斎などの浮世絵や、町火消しの装束などで江戸時代の魅力をふんだんにPRした。

今回は幕末から明治にかけ、「江戸から東京へ」と移行していくなかでそのシンボルとなった洋館に焦点を当てた。日本建築史の始まりとも言える法隆寺の建立から1000年以上を経過し、江戸時代の鎖国から開国へと移ったことで、西洋文化への入り口が開いた。

最初は西洋のまねから始まった「擬洋風建築」から始まり、あこがれとなった洋風邸宅まで4章で構成。東京築地ホテルの図、第一国立銀行のシャンデリア、鹿鳴館で使われていた階段や長椅子、旧東宮御所のサイドボードや花台などまで、「文明開化」の象徴となった200点以上が展示されている。

洋館の建築は、幕末に雄藩が工場を造ったのをはじめ、各種工場や目抜き通りのホテル、駅舎、庁舎、銀行、兵営、華族の邸宅など、さまざまな建物らに取り入れられた。近代国家へと発展していった明治の歴史が、東京の洋館を通じて伝えられている。