沖縄での高市首相へのやじ…国民・玉木雄一郎代表非難「平和運動さえ名乗れば…甘え見直すべき」

国民民主党の玉木雄一郎代表(2025年12月撮影)

国民民主党の玉木雄一郎代表は24日の定例会見で、23日に沖縄県の平和祈念公園で営まれた沖縄全戦没者追悼式であいさつした高市早苗首相に対し、多くのやじが飛んだことについて「非常に残念と思った」とした上で、「あの瞬間は、立場の違いを超えて失われた尊い命に哀悼の意をささげ、恒久平和や不戦の誓いをすることが、大切な共有すべき時間の過ごし方だと思う」と苦言を呈した。

追悼式では、高市首相が席を足ってあいさつに向かった時から「戦争やめろ!」「9条を守れ!」などと激しいやじが飛び続けた。高市首相のあいさつが始まった後も、やじはしばらく続いた。玉木氏は政党代表の1人として出席していた。

記者から、主催者からはやじをいさめるような注意が行われたのかと問われた玉木氏は、「静粛に、という言葉はありませんでした」とした上で「私は各党の党首の中では最も長く6月23日の追悼式典に出ているが、今回が最もやじがうるさかったと思う」と証言した。

その上で「いろんな政治的な主張やスローガンはあるのかもしれませんが、24万人を超える尊い命が失われたことに、立場の違いがあっても哀悼の誠をささげる式典で、追悼の言葉を述べている総理大臣に向かってやじを飛ばすのは、私は非常に残念と思った」と主張。「『憲法9条改正反対』と言う人もいたが、ああいう場でやじを飛ばすことで、平和運動そのものに対する違和感や嫌悪感が生まれ、かえって、本当の意味での平和運動、平和活動が後退したり、多くの人から避けられるようなことになるのを、むしろ恐れる」とも指摘した。

「沖縄の置かれた特殊な歴史は十分分かるし、辺野古崎の転覆事件で、尊い若い高校生の命が失われたこともそうだが、平和運動さえ名乗ればあらゆることが免責されるというような、戦後の平和運動が時にまといがちだったある種の『甘え』は、見直していくべきではないか」と持論を訴えた。

「平和運動は尊いことだと思うし、決して萎縮してはならないが、平和運動を掲げればあらゆることは免責されるというようなことも間違っている」と非難。「そういうことを考える機会になればと思うが、今回の式典でのやじは非常に残念でした」と振り返った。

また、「静かな環境の中で、故人を悼み、恒久平和を誓うことが大事。それにふさわしい環境を整えるのは、主催者の責任の一つと思う」とも述べた。

高市首相は追悼式後、報道陣の取材に応じた際、自身に向けられたやじに関して「私自身がしゃべっているので、何をおっしゃっているか聞こえたわけではない」とした上で、「『戦争をやめろ』と言っても、(今日本は)戦争をやっておりません。平和国家としての歩みを戦後ずっと続けてきたことは日本の誇り。平和を守るため、命を守るため、防衛力をしっかり自主的に強化したい」などと主張した。