小泉進次郎防衛相、日本の防衛力は「他国に脅威を与えるものではないのは明らか」と主張

小泉進次郎氏(2025年9月撮影)

小泉進次郎防衛相は25日の参院外交防衛委員会で、平和国家としての定義について見解を問われ、「我が国が専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とならない。こうした憲法の平和主義にのっとった精神だ」と訴えた。「我が国が保有する防衛力は、他国に脅威を与えるものではないのは明らかなのではないか」とも主張した。

立憲民主党の田島麻衣子氏の質問への答弁。

田島氏は質問の中で、23日に沖縄県の平和祈念公園で営まれた沖縄全戦没者追悼式に参加した際の受け止めを質問。小泉氏は「私としては、曽祖母の戦争体験を平和メッセージとして静かに披露された中学生の話も大変印象的だったし、一方で対極的に、ああいう静かな祈りの場であっても、抗議活動のように大きな声を、総理が話をしている最中に出された(人もいる)。ああいった状況も非常に印象に残っている。大変残念だと思いました」と、高市早苗首相のあいさつ中に激しいやじがとんだことに言及。「平和を願う気持ち、静かに祈りを、平和への願いを共有する場、そして決して二度と同じような惨禍を繰り返さない、そして、私が防衛相として常に申し上げている通り、決して新たな戦争を起こさせない。その思いはだれもが共有していると思いますので、そういった(やじが飛んだ)ことについては、非常に残念だなという思いを持っている」と繰り返した。

田島氏は「やじに対してではなく、大臣の平和に対する思いをもっと語っていただきたかった」と述べた上で、「総理はコメントの中で、平和を守るため、国民の命を守るため、防衛力をしっかり自主的に強化したい、平和国家としての歩みをずっと続けてきたのが日本の誇りだ、とおっしゃっている。大臣は、平和を守る気持ちは非常に強く持っているとおっしゃったが、これを機会にうかがいたい。政府の考える平和国家の定義、意味するところは、一体どういうものか」として、政府の見解をただした。

小泉氏は、「やじのことだけではなくて、平和への思いもしっかり今、お答えした。私は基本的に、ああいう場で、ああいったやじはそぐわないと思っておりますので(追悼式の)印象全体を答えた」と答弁。その上で、「(用語に関しては)法令等で一義的に確立された定義があるとは承知していない前提」と断った上で、「我が国が他国に脅威を与えるような軍事大国とならないということは、我が国は自衛のための必要最低限を超えて、他国に脅威を与えるような強大な軍事力を保持しないということだと考えている」と主張した。

さらに「『軍国主義』とは一般に、軍事力で国威を示し、それを後ろ盾に対外的に発展することを国家の最も重要な目的と考える立場を意味するものとされている」と説明。田島氏が問うた「平和国家」の定義については「我が国が専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とならない。こうした憲法の平和主義にのっとった精神が、我が国の平和国家としての考え方だと認識している」と説明した。

この答弁に、田島氏は「今、日本は平和国家とお考えか。他国に脅威を与えない、専守防衛、憲法の理念をきちんと守る。この三つをしっかり守っている平和国家とお考えになるか」と質問。小泉氏は、5月末にシンガポールで行われたアジア安全保障会議に出席した際の自らのスピーチに言及。「日本が戦後一貫して、国際法の順守、国連憲章の順守の中で、日本が平和国家としての歩みを続けていることを訴え、賛同の声や、私が受け止めている範囲の中で、国際社会にとっても日本はそのような国と受け止められていると思っている」と述べ、「今もこれからもその歩みは変わらない」と強調した。

「他国に脅威を与えない」という内容の言葉についての説明をあらためて求められると、小泉氏は「私は、それも明らかだと思っている」として、「今、進めている防衛力の整備、強化についても、抑止力をしっかり強化していくことで新たな戦争を起こさせないということなので、まったく、我が国が保有する防衛力は他国に脅威を与えるものではないのは明らかなのではないでしょうか」と訴えた。