東京・杉並区長選で現職が「勝利宣言」岸本聡子区長「新しい政治の景色をもっとつくりたい」

杉並区長選の街頭演説で有権者に支持を訴える岸本聡子区長(2026年6月21日撮影)

自民党が27年ぶりに推薦候補を擁立し、現区政の継続か刷新かが大きな争点となった東京都杉並区長選は28日に投票、29日に開票され、現職の岸本聡子氏(51)の陣営は午前11時ごろ「勝利宣言」を行った。

午前11時に開票率73・19%の段階で、岸本氏が7万5000票を獲得、次点につけた自民推薦の無所属新人、大和田伸氏(45=元区議)の3万5000票をダブルスコア以上で上回ったことを受けて、陣営側が開票作業終了前の「勝利宣言」を行うと、発表。マイクを握った岸本氏は事務所に詰めかけた支援者らと「みんなのことは、みんなで決める」などと、笑顔でコールした。

選挙戦で訴えた「対話の区政」の継続を訴えるとともに、報道陣との質疑応答では「新しい政治の景色をもっとつくっていきたい。今、また新しい責任が始まったところ。次の4年はもっと創造的な、前向きな政策を広げたい」と訴えた。

岸本氏は前回2022年の区長選で、当時の現職で3期12年務めた田中良氏(65)をわずか187票差で破り初当選し、今回再選を目指していた。

一方、自民党は、1995年以来の推薦候補の勝利を目指したが、届かなかった。自民が同区長選で推薦候補を擁立したのは1999年以来、27年ぶり。大和田氏や陣営は選挙戦で、街頭演説などで「区政の刷新」を強く訴えていた。今年3月の清瀬市長選、4月の練馬区長選に続き、今回推薦候補が敗れる形となった。同党は、直近の東京の自治体選挙を落とすケースが続いている。一方で、28日に投開票された狛江市長選では、公明とともに推薦した無所属で現職の松原俊雄氏(74)が3選を果たした。

区長選には、前回の区長選で敗れ、リベンジを目指した田中氏、無所属新人で国際ビジネスコンサルタントの増田義彦氏(68)も立候補していた。

投票率は42・54%で、前回(37・52%)を5ポイントあまり上回った。