国民民主党の玉木雄一郎代表は7日の定例会見で、与党の強引な手法に反発して野党が衆院で審議に応じない不正常な状態が続く国会の会期末まで約10日となる中、重要法案の成立が危ぶまれる現状を踏まえ、「皇室典範改正案をしっかり仕上げるのが最優先。そこは、政府、自民党とと考えは同じだ」と述べた。与党は、維新がこだわる肝いり2法案の前に皇室典範改正案の成立に全力を注ぐべきとの認識を強調した。
維新がこだわる、議員立法として国会に提出された衆院議員の定数削減と「副首都」の2法案を念頭に「(内閣が提出した)閣法が仕上がっていない中で、与党の都合のいい法案を無理やり通すことは避けるべきだ。与野党の合意ができればやればいいと思うが、定数削減法案について我々は説明も受けていない。この2本の法案をどう取り扱うか、合意ができないと(国会の)円満な環境は整わない」とも述べた。
定数削減法案は、与野党の選挙制度協議会で定数削減を議論し、1年以内に結論が得られなければ、衆院で比例を45議席減らす内容。比例の当選議員が多い中小政党に不利な内容で野党が猛反発し、国会不正常化の要因となっている。玉木氏は「内容と手続き、両方に問題がある」とし、衆院議長のもとに設置され、全党が参加する選挙制度協議会での議論が続いているとして、それを無視した形で法案成立を急ぐことは「議長のもとでの協議会を軽視することで、議長にも失礼な話だ」と指摘した。
その上で「(定数削減法案を)この国会で無理やり通すことをすれば、絶対与野党合意は取れず、皇室典範改正案の成立すら、難しくなる。閣法は内閣提出法案で、その内閣を構成しているのが与党だ。閣法成立をじゃまするような法案を出している意味がわからない」と苦言を呈し、「自分がやっていることを自分たちでじゃましており、与党内の混乱が与野党の混乱を招いている」と、今の国会不正常化の要因に与党内の混乱があるとの認識を示した。
また「総理は悩んでおられるのではないか。与党は、内閣や総理を支えるのが仕事で、政府が困るようなことはしないのが、お作法だ」とした上で、「連立合意も大事だろうが、議員立法(で提出した2法案)を頑張った結果、閣法が成立しないのは本末転倒。定数削減法案は、この国会は無理をしないことが、最低限必要」「廃案とは言わないが、今国会での成立は1度、棚上げすることが不可欠」と主張した。
一方、国民民主党の榛葉賀津也幹事長はこの日午前、自民党と日本維新の会の幹部と会談。榛葉氏は終了後、皇室典範改正の実現を目指す方針で一致したことを明らかにした。