れいわ新選組の山本太郎代表は9日夜、東京都内で会見し、代表職を辞任すると表明した。今年1月、血液のがんの一種「多発性骨髄腫」の1歩手前と診断されたとして治療専念のため参院議員を辞職した上で代表職は続けていたが、今回の判断は健康問題を理由とした。政治活動からも引退する考えを示し、自身が立ち上げたれいわはリセットし、党名も変更すると表明。執行部メンバーは「解任」となり、代表選は7月17日告示、同31日投開票で行うと明かした。
一方で山本氏は昨年10月9日、大分市内の東九州自動車道で制限速度時速80キロのところ、69キロ超の時速149キロで走行し検挙され、今年4月20日付で罰金9万円の刑事処分、同5月15日付で免許停止(90日)の処分を受けており、党は幹事長による厳重注意処分とした。この日の会見で山本氏は「言い逃れはできない。反省している」と謝罪したが、スピード違反に関する対応が遅かったのではないかなど、記者から質問が相次ぎ、険悪な雰囲気になる場面もあった。
フリーの記者が「現職の時にスピード違反をした。レンタカーは、あなた名義で借りたわけじゃありません。アルファードね」と、当時運転していた車種に触れながら「そのスピード違反が分かったのはいつですか? 呼び出しが来たのはいつですか?」と問うた。山本氏は「いつでしたか…。12月ぐらい?ごめんなさい。はっきりとしたことが分からないので、ここでうっかり答えるわけにいかない」と述べるにとどめたが、記者は「そうしますと、異常なスピード記録が来ますよね。その時になぜ会見をしないんですか?」とさらに指摘すると、山本氏は「処分も何も決まってないからですよ」と反論。刑事罰と行政罰を受けなきゃだめでしょ? (会見は)それが確定してからです。記者会見をどのタイミングでするのかに、当然ルールはない」「私たちが考えたのは、さまざまな行政的なことや刑事的なことの処分が決まった上で、党内の処分も決めていく。そういうような流れができたってことです。手続きとして遅いということがあるなら、その言葉は受け止めて、あらためていきたいというような言葉が(高井崇志幹事長から)あったと思います」と主張した。
高井氏はフリー記者に「時間的制約から1記者、質問は一つまで」と述べたが、記者は「(判断を)ステイしたんじゃないですか?」と食い下がり、山本氏は「ステイって何?」と逆質問。「これ(会見は)、無視しとけと言ったんじゃないですか?」とさらに追及された山本氏は「無視なんてできないでしょ。どうやって無視するんですか?」と、記者の主張に反論。記者が「(会見のタイミングを)延ばしたんじゃないですか?」と問いかけると、山本氏は「どうやって延ばすんですか? 私が刑事罰や行政罰を受けるのも、元々のルールの範囲で受けている。それを無理やり延ばしたりって話はないでしょ」と述べた上で、記者に「大丈夫ですか?ネタ元。私といっしょに、永田町を去った方がいいんじゃないですか?」などと、語気を強めて主張した。
「何を言ってんですか」と反論する記者に、山本氏は「やめましょう、『地縛霊』でいるのは。いっしょに辞めましょう。すいません」と、感情をあらわにするように主張した。
スピード違反問題をめぐっては、会見終了後にも記者との間で「バトル」が発生。1月の議員辞職会見翌日に、大分県警に出頭していると指摘されると「何かまずいことでも?」と問い返し、「(議員)辞職がスピード違反に結びついていたのではないか」とさらに指摘を受けると、「スピード違反をしたから議員を辞める? そんな人いるんですか。いませんよ」と主張した。「今回、私はスピード違反の謝罪をするのみならず、自分が代表を退きますということをお伝えする会見をした。今後もしも国会議員の中でスピード違反したことで辞職しないといけないという前例になってはいけない」と、持論を展開。「死傷者や事故があれば別だし、スピード違反はできればない方がいいが、うっかり(スピードを)出してしまうこともある。スピード違反を目的に辞職をする人がいるんですか? いませんよね。私もそれには当たらない」とまくしたてた。
その後もフリー記者から関連質問を受けたが、「(時間的制約で会見場所にいることを)継続できないんですよ。すいません」と述べた上で、「スピード違反して申し訳ないです」と言い残し、1時間以上にわたった会見の会場を後にした。