れいわ新選組の山本太郎代表は9日夜、東京都内で記者会見し、昨年10月、大分市内の東九州自動車道で制限速度時速80キロを大幅に超えるスピードで走行して検挙され、刑事処分や90日の免許停止処分を受けたことを謝罪した。会見冒頭、「生き急いでいるといえば山本太郎ですが、スピード違反という法令違反までして生き急いではならないのは当たり前。大幅な速度超過を行ったことに関して反省をしている。大変申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
山本氏は昨年10月9日、大分市内の東九州自動車道で、制限速度時速80キロを69キロ超える149キロで走行。今年4月20日付で罰金9万円の刑事処分、同5月15日付で免許停止処分を受けた。党は7月3日付で厳重注意処分としたが、5月の処分直後に公表しなかった理由について、同党の高井崇志幹事長は、党の役員会や倫理委員会にはかるなど党内手続きに時間がかかったと釈明し「遅いというのは事務方の責任。今後改善に生かしたい」と語った。
一方、山本氏は「なぜ大分にいたのか」との質問に「全国に支持者がいる」とした上で、「特にれいわ新選組の過去の得票が高いところを見てほしい。大都市とかじゃなくて海のそばなんですよ」と主張。「私の趣味である波乗りとつながっている人々が応援してくれている。その中には釣り人やダイバーとかもいる。ある意味での海人(うみんちゅ)と言うか、ウォーターマンたちとの交流です」と持論を展開。「もちろんその日は海に入りましたよ。波は良くなかったです」と、趣味のサーフィンも行っていたと明かした。
その上で「それも政治活動。そういうような活動の一環で車を走らせた」と主張し、当時利用したレンタカーに言及。「本当に1台だけしか空いておらず、(トヨタの)『アルファード』だったんです。新車の。すごいですね」と述べ、「それまで私は(移動の際)、『ハイエース』にずっと乗っていた。ハイエースでスピードを出すとかなりの音がしたが、(アルファードは)すごく静か。何て言うかな。いや『世界のトヨタ』だなと思いました」と、軽口もまじえ、本来の質問の趣旨とは外れて説明を続けた。
すぐに「不謹慎なことを言っているわけじゃないです」と口にし、「やっぱりそれだけの高性能な車というものが次々に出されている中、スピードを出す、出してしまうというような行為に関しては、今後自分がすごく注意しなきゃいけないなと思っています」と、反省の弁を述べた。
一方で、「運転していて速度が速いという自覚はなかったのか」との指摘には、「普段乗っている車では、スピードを出すと車内の音や振動で感知することが可能だが、(アルファードは)ラグジュアリー感がすごい。快適で、スピードが出ていることに気がつかないような。考えごとをしながら運転をしているということもあると思うが、いちばんは、私の不注意だ」と主張。「速度を見ながら、注意できていなかったのが原因。天気も良く、まっすぐストレートみたいな道路で、ついついアクセルを踏み込んでしまったんだろうと。そのときには速度に気付いていなかったが、後日のお便りには速度違反があったと記されていたということでした」と述べた。
山本氏は記者との質疑応答に先立ち、代表職の辞任を表明。衆院選直前の今年1月、血液のがんの一種「多発性骨髄腫」の1歩手前と診断され、治療に専念するとして参院議員を辞職し、代表職は続けていた。今回の辞任判断は、「数値が思わしくない」と、自身の健康問題を理由とした。政治活動からも引退するとし、自身が2019年4月に立ち上げたれいわはいったん「リセット」し、現執行部メンバーは「解任」で、新代表のもとでは党名も変更する意向を示した。代表選は7月17日告示、同31日投開票で行われる。