鉄道博物館(さいたま市)の収蔵資料展「いろいろ、とりどり。鉄道広告~あの日、あの場所、あの広告~」が11日から同館本館2階のスペシャルギャラリー1で始まった。
人が多く乗る鉄道、人が多く集まる駅は広く情報を伝える効果的な「広告」の場所としても発展してきた。今も駅の建物の中にある看板で宣伝されたり、電車の扉の映像での演劇や映画の告知などがなされている。今回は、いつかどこかで見たことがある懐かしい広告から最近の事例まで、その魅力を約150点にわたって伝えている。
鉄道広告は1878年(明11)、客車の車内に初めて掲示された。車酔いのための酔い止め薬だったという。当時のライバルは鉄道会社だけではなく、海運会社もあった。以来、鉄道運営に欠かせない収入源となっていった。
1927年(昭2)、現在のメトロ銀座線の浅草~上野間が開業した当初のポスターなどの掲示物だけではなく、花電車を走らせる、鉄塔の柱に組み込まれた「ノザキのコンビーフ」のホーロー看板、ヘッドマークなど、空間にも溶け込ませた。マッチやハンカチ、貯金箱といった暮らしの中のグッズにして宣伝効果を狙った。JR東日本の「JR SKI SKI」や、山下達郎の大ヒット曲「クリスマス・イブ」でおなじみになったJR東海「クリスマス・エクスプレス」のテレビCMなどまで、鉄道広告の変遷が分かる。
鉄道博物館の入館料で観覧可能。9月28日まで。