立民の前参院副議長「民主主義崩壊させる」与党当初案を批判 皇室典範改正案審議「中継なし」に

国会議事堂(2006年1月撮影)

立憲民主党の長浜博行前参院副議長は15日、参議院の特別委員会で行われた皇室典範改正案の質疑で、与党サイドが当初、同質疑のテレビやインターネットでの生中継に難色を示していたことに触れ「ショッキングだった」と批判した。

皇室のあり方をめぐっては国民の関心が高いことがらでもあり、野党の猛反発もあって結果的に、この日の質疑はNHKやネットで生中継された。長浜氏は「そもそも、せいひつ(静謐=静かな、穏やかなの意味)な環境という言葉を安易に連発し、ベールに包まれたような密室のやりとりこそが、民主主義を崩壊させる危険な行為だということを、政治家が認識しないでどうするのか」と、与党側の対応を強い調子で批判し、「猛省を促したい」と述べた。

その上で「今回は、日本国民統合の象徴にも関係する重大案件。公文書管理を徹底し、現在のみならず、将来の国民に説明する責任がまっとうされないといけない」と求めた。

長浜氏は昨年8月まで参院副議長を務め、皇室典範改正をめぐる全体会議にかかわる立場にあった。

この日の質疑では「良識の府といわれたこともあった参議院で、80年の歴史を持つ皇室典範が、わずか数時間の審議で十分な質疑も行われずに改悪されることを想像すると、まさに断腸の思いです」と発言。今回政府が出した改正案に関し「『立法府の総意』が形成されなかったのは残念でした」と述べ、自身も一時関与した全体会議に関して「2024年5月から丁寧な議事運営がなされていたが、今年2月の総選挙で自民党が圧勝し、衆院議長が交代してから、強引で結論ありきの状況に一変した」と指摘。

「11回の会議のうち、今年4月以降、立て続けに5回開催され、とても立法府の総意とは認められない結論を、結論やスケジュールありきでつくりあげ、あたかも両政府の下請け機関のごとき様相を呈した。立法府の権威をおとしめるもので、ざんきに堪えません」と述べた。

また「歴代の皇族が血と汗と涙で築き上げてこられた象徴天皇制のありようも破壊しかねない暴挙を、看過することはできない」と訴える場面もあった。