休暇村岩手網張温泉(岩手県雫石町)に15日、展望風呂付きプレミアム和洋室(広さ68平方メートル)が2室、同シャワー付き和洋室(同34平方メートル)が8室オープンした。プレミアム和洋室は、10畳間を2室ぶち抜き。盛岡の市街地や小岩井農場の絶景が眼下に広がる。
全国35カ所にある休暇村のうち、このぶち抜き部屋は、昨年5月に瀬戸内海に面した休暇村讃岐五色台(香川)で初めてお目見えした。網張は2番目。東日本地区では初めてとなる。
1965年(昭40)8月にオープンした同館は、60周年記念事業として一昨年に隣接する「網張温泉展望リフト」を「天空のリフト」と名称変更。遅ればせながら、夏場のゲレンデのリフト利用を始めた。
雫石スキー場をはじめとする県内、新潟・苗場など全国のスキー場でも夏の涼しいゲレンデでリフトに乗って風景を満喫してもらうという動きを受けた。ここでも「絶景」をキーワードとして、景色の良さというストロングポイントを強調した。1年前にはレストランの窓側を総ガラス張りとして、アウトドアテラスでも食事ができる「テラス&ダイニング岩手山」をオープンさせた。今回、「時間差」で部屋を拡張した。
休暇村の施設は、全国の国立公園や国定公園などのすぐれた自然の中にある。もともと立地条件はいい。今までは施設内でおいしいものを食べ、温泉にゆっくりつかって過ごすという、それぞれ細切れ、独立のイメージが強かった。
最近になって、「当たり前の景色が実は絶景だから、これを活用しない手はない」という考えに変わった。食や部屋、温泉を、自然という「天然素材」とつなげるようになった。
広々とした部屋にはランドリーもあり、2泊以上の長期滞在型向き。網張を拠点に車で動けば、北は弘前から青森、南は仙台、東は三陸海岸、西は秋田あたりまでそれぞれ約2時間で行ける。周遊型の観光にも向く。春の桜、夏祭り、秋の紅葉、冬のスキーと季節に応じた用途にも向く。
今回の導入を機に、休暇村では順次同じような部屋を展開していくとしている。