「高市総理は豹変できるタイプの君子」みらい安野党首の指摘に高市首相「大切にしている言葉」

高市早苗首相(2026年2月撮影)

高市早苗首相は15日の党首討論で、「悲願」としてきた食料品に限った消費税減税をめぐり、チームみらいの安野貴博党首から「君子豹変(ひょうへん)す」ということわざを引き合いに、「高市総理は豹変できるタイプの君子。ぜひ、豹変をしてほしい」と求められるひと幕があった。

みらいは消費税減税に反対の立場を示している。安野氏は、現在消費税減税に関する議論が続いている超党派の国民会議の議論に触れ、「議論を重ねて分かったのは、消費税減税には多くの無視できないデメリットがある」と指摘。「農家や事業者に負担を負わせてしまうことになり、税率が下がっても価格は同じだけに下がらないと予測され、2年後に税率を元に戻すか戻さないかでまたもめることになる。国民会議の場で、専門家の方から何度も上がっている指摘だ」とした上で、「分かっていたのになぜ進めたのかとならないような、未来を見すえた選択をすべきだ」と求め、それでも消費税を減税すべきかと認識をただした。

高市首相は「現在国民会議で議論をしていただいているさなかですので、御党のご意見のみならず、他党の方々のご意見もあろうかと思う。まだしばらく時間があるので、小野寺(五典)議長には、各党のご意見を聞いてとりまとめてほしいとお願いしている。私個人がこれをやりたいから絶対にやるというのではなく、みなさままにお願いした以上はその結論を尊重させていただく」と述べた。

高市首相はこの日、国民民主党の玉木雄一郎代表との議論で、目指す秋の臨時国会での消費税減税関連法案提出に向け、「8月の頭だと間に合う。7月いっぱいかけてでも、多くの方が納得する議論をしてほしい」と、小野寺氏に伝えたことを明かしている。安野氏は「もう夏が来ている。時間はあるとはいえ、最終的に総理がご決断するタイミングは近づいてきている。実際にいくつかの案が出ている中、現在はこういう選択をすべきということを念頭に決断をしてほしい」とした上で、「総理が思いを持って消費税ゼロを掲げてきたことは承知しているが、衆院選の時とは状況は大きく異なり、中東情勢が動いているし円安も進み、金利も上がっている。食料品以外も物価が上がって生活はより苦しくなっている」とした上で、「君子豹変す」に言及。安野氏は「私は、ぜひ、日本国総理として未来を見すえた決断をしていただきたい。高市総理は豹変できるタイプの君子だと私は期待していますので、ぜひ豹変していただきたい」と述べ、認識を問うた。

高市首相は「『君子豹変す』というのは、私も大切にしている言葉です」と応じ、「ギリギリまで熟議を重ねて実行する直前まで最善の方策を考える。その上で、先に言ったことと違っていたら、あらためて最善の方策をとるのは当たり前のこと」と応じた。

その上で、消費減税をめぐる議論については「国民会議で、しっかりと結論を持っていただけたら何よりです」と述べ、自身の判断ではなく、あくまで国民会議の結論に従う考えを示した。