高市早苗首相は17日の参院予算委員会集中審議で、この日の参院本会議で成立した改正皇室典範に旧11宮家の男系男子を養子として皇族に迎える内容が含まれたことをめぐり、今の天皇陛下と旧11宮家は36親等から38親等の隔たりがあり「血筋をたどった親戚とは言えないのではないか」との指摘に、「明治天皇の御代に、天皇と32親等の隔たりがある皇族たる男系男子が養子になられた例があると承知している」と、反論するように主張した。
立憲民主党の蓮舫参院議員への答弁。
改正案をめぐっては衆議院の審議で、1947年に皇籍を離脱した旧宮家の男子が、現在の天皇陛下とは36親等から38親等の隔たりがあると宮内庁が答弁しているほか、今の天皇家と旧宮家の共通の祖先は、600年前にさかのぼるとされている。
蓮舫氏は、「38親等も離れた、遠い遠い親戚の男子を見つけて養子にして、その子に皇位継承権を渡すのであれば、陛下の一親等、直系長子であられる内親王殿下への皇位継承も認めることこそ、憲法(第2条)に規定する世襲の原則(「皇位は世襲のものである」)に沿うものではないでしょうか」と述べ、「38親等より1親等の方が、憲法の世襲原則に沿っていて、国民の支持が得られると私たちは考えるますが、いかがですか」と問うた。
これに対し、高市首相は「たとえば過去に、122代明治天皇の御代に、天皇と32親等の隔たりのある皇族たる男系男子が養子になられた例があると承知している」と主張。「今回は、国会におけるとりまとめに記載のないところは、変更しませんでした」と述べ、「現行の皇室典範第1条で、これ(皇位継承資格)は男系男子とされているので、ここは変更していません、現行法の通りということになります」と述べたが、質問には正面から答えなかった。
野党席からヤジが飛ぶ中、蓮舫氏は「とりまとめに記載がないものを、踏み込んだんですよ」と、養子の子の皇位継承資格に関する内容に言及。「養子の子どもは、なんで皇位継承資格を持てるのか。私はやっぱり、何度聴いて分からない」と高市首相の説明に首をひねり、「今、国民の7割から8割、調査によっては9割が女性天皇を認めると。あるいは、愛子さまへの、理解と支持の広がりがある。総理は、この国民の声には応えないということですか」と、女性・女系天皇に対する世論の支持と、天皇陛下の長女愛子さまに触れながら迫った。
高市首相は「総理が答える、答えないということではなく、衆参正副議長のもとで開かれた国会における取りまとめに従って、私どもは法律案を書いた。具体的な制度設計に進むべきと記載されているので、とりまとめに従って法律案をつくったということでございます」と、質問とはかみ合わない答弁を続けた。